2013/01/26

昨日は福知山で木工を一緒に学んだ同級生が遊びに来てくれました。

彼は僕よりも一足先に独立して工房を持っています。
仕事の事やら、昔話やら、同級生たちの近況やら、色々話できて楽しかった。

福知山の家具工芸科、僕は29期生になるんですが、翌年には廃止されてしまいました。
公共機関なので色々と難しいようです。

余談ですが、
福知山で過ごした1年間は本当に楽しかった。
今からモノ作りを生業にしようとする色んな年代の人が集まっての寮生活。
みんな夢があってバカな奴ばっかりで、とにかく楽しかった。

同級生の多くは何らかの形でモノ作りの仕事をしています。

先日、「家具職人になりたいんですが、、」という相談を受けたのですが、
なかなか答えるのが難しい。。

まず「職人ってなんだ?」っていうところから難しい。
「僕は家具職人じゃないよ」という説明も難しい。

やってみないと分からないし、
経験と知識無しの予想図はだいたい的外れか取り越し苦労になるから
とりあえず色々やってみたら?

という適当なアドバイスでしたが、たぶんそれは自分へのアドバイス。

家具のリペア・修理について、福知山の寮で同級生と話をしていた時
「修理の作業は面白そうだけど、需要あるの? そんなに修理する人おらんやろー」
という話をしていたのを思い出しました。

実際どうなのかはやってみないと分からない。

これからも色々やってみよう、というお話。


で、今日はこの家具を磨いておりました。
修理と一口に言ってもほんとに色んな種類の修理があります。
張替、再塗装からガタツキ直し、脚・寸法のカット、リメイクから引出の調整などなど。
こちらはシールや落書きで汚れたのを綺麗にというご依頼。





綺麗になりました。 色んな修理があって、色んな家具を触れるのも楽しいです。



ガラスのコースター入りました。4枚組で¥1,100です。
他にもちょこちょこと色々入ってます。


手帳用のボールペンを下のから上のに変えました。
写真のは手帳じゃなくて自分用に買った寺田順三さんのイラストノートなんですが、
これは勿体無くてノートとして使うのに勇気がいるやつやー!




 〒586-0021 大阪府河内長野市原町4-1-30
 TEL 0721-53-6505 
 FAX 0721-55-1025
AM10:00~PM19:00 火曜定休




2013/01/19

オーダーでご注文頂いていた「トレース用ガラス天板デスク」

強化ガラスの天板、下に照明を入れてお使いになられるとの事。


一見普通のデスクのように見えますが、お客様と相談しながら色々と工夫しています。
タンスや本棚が背板を抜くとグニャグニャになるのと同じように、
この場合も天板と脚をビスやボルトで固定できない場合はどうしても強度が不安。

天板がガラス=脚の断面が透けてみえる。
4本脚の小口が見えると木目が均一にならないので、1枚板をかましています。

作業がし易いように前面幕板の厚さはできるだけ抑えて、

強度とデザインと使いやすさのバランスを取って、この形になりました。

今回は特に、使い方自体が僕は未経験なので分からない。
どういう作業をして、どうしたら使いやすいか、を色々お聞きしてプランと図面を作り、
それを元に微調整。
そういう過程も楽しいです。勉強になります。




雑貨類、色々入りました。 届いた雑貨を順番に開けていくの楽しい!



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2013/01/17


タモのサイドテーブル、ウォールナットのテレビボード兼ダイニング収納
納品完了。

テレビボードは長さ2m、高さも幅もあるので搬入が大変でした。
接客も制作も勿論大事ですが、搬入・納品にも技術と経験が必要。
引越しのアルバイト経験しときゃよかった、と今更思うわけです。



昨日の夜はいつもお世話になっている cafe unjiさんへ椅子を持ってお邪魔してきました。
リメイクしたチェア4脚をカウンター用に。

いつも行かせてもらってる、大好きなお店にこういう形で関われるのがほんとに嬉しい。
カフェの概念をぶち壊す、すばらしいカフェです。
いつも刺激もらってます!

このチャーチチェアが並んでいるお馴染みの感じも覚えておきたくて

こっそり撮っておきました。






















USEDのチェア、新しいのも入りました。
3脚あります。スピンドル抜け、割れもあるので修理します。
1脚 10,500円 で販売予定です。

























さてさて、

昨日は芥川賞の発表でした。

黒田夏子氏さんの『abさんご』が受賞作となりました。
予想はおもいっきり外れー。 懲りずに次回も予想します。

純文学は好きなんですが、文学の何たるか、は未だに全然わかりまへん。

芥川賞は新人賞という性質上、
既存の枠の外にあったり、枠を壊すなり、広げるような作品が受賞するべき、という議論もあります。
読みやすさ、文章力、感覚としての面白さは勿論、「文学」に対してどう作用するか、っていう。

結果として難解な作品が受賞することも多々あって、
その場合、狭い狭い文学界の枠は広がる一方で
「文学ってやっぱ意味わかんねーや」って敬遠される要因になっているのも間違いない。

『abさんご』は読書好きな方でもかなりキツイと思う。
全編横書き。カタカナと固有名詞、代名詞を排除、っていうぶっ飛んだ書き方。
僕は全編読む気はありません。ギブアップ。

枠広がっても誰もついて来れないじゃん、については
エンタメじゃないから別にいいじゃん、とも言えるんだけど
勿体ないなー、といつも思う。

他にもっと「文学っておもしろいよ!」ってアピールできる、注目される賞ができればいいのにね。


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2013/01/14


家を出た時に降っていた雨も、店に着く頃には雪に変わり

「雨でずぶ濡れになるよりはマシかな。良かった♪」

と軽口叩きながら納品へ。

ダイニングテーブルと椅子を搬入、組み立て。



























ソファの張替見積もりを終えて外に出たら、あらま。結構積もってる。

まぁ何とかなるだろー、で出発したら100m先で前にも後ろにも動けず。
ベニア板で雪かきするもこりゃダメだー。さすが軽トラ。軽いしよく滑る。

JAF様にお願いするもそこら中で動けなくなっているようで
いつ行けるか分かりません、との事。

仕方ないので車を邪魔にならない位置まで移動させて、
貼り紙を窓に貼り付け、いったん徒歩で店まで帰る。

小1時間かけて帰り、着替えて一息つき、「ご飯でも行きますかー」と言ってたら
JAFさんから「行けますよー」と連絡。

現場に戻る頃には雪は雨に変わり、自力でも何とか動かせそう…
一応、店まで牽引して貰うも、疲れ果てました。

年に1度か2度とはいえ、チェーンは積んどかないと。反省。



ボソボソ作っていたサイドテーブルも完成。
木取りして、墨付けして、加工して、仮組して、研磨して、塗装して、完成。



今日は他にも、上のようないわゆる「原木」っていう感じとはちょっと違った風合いの
オーダー家具のご相談もありました。
これから見積もり・プランニングなのですが、作れるならすごく楽しみ!

明日は大阪市内と京都へ行ってきます。 お店は定休日です。
せっかく休みだから色んなとこ寄りながらウロウロしよー。

さぁ、持っていく家具積んだら帰ろー!



と,

思ったものの、ついつい色々見てたら

TELEVISIONが3月に来日するみたいで!
行きたい。行けるかな。。水曜か。。
フジロックのレッドマーキーで観たライブが凄い良くて、
マーキーでマーキームーンが云々とか何とか下らないこと言ってた記憶があるんですが、
調べたら2002年だった。もう10年前!

TELEVISION / See No Evil


















マニックスからの返答がこちら。

Manic Street Preachers / Don't Be Evil


















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2013/01/12



Xavier Rudd - Messages


昨年の11月に独立してまだ2か月ちょい。
準備期間も含めてここ半年くらいバタバタし続けておりまして
ライブもイベントも行けてないし、CDも全然買ってない。
今月は毎月買ってる文芸誌の発売日まですっかり忘れる始末。

さすがにこれは余裕無さすぎるのでは? と、思ったものの

忙しくさせて頂いているという事自体、何より有難いことです。

やりたい事は山ほどあるんだから余裕なんて生まれなくて結構。
時間が余ってきたら「もっと忙しくなりたい」ってどうせ言うんだし、

時間の使い方を工夫して、もっと充実させてやれ! です。


今週もたくさん修理のご依頼頂きました。
年末には全部納品を終えてスッカラカンだった2階も椅子で溢れてきました。
欧風家具のデッドストックも数種類入りました。
塗装も椅子張りもしていない新品なのでカスタムして作れます。


今日は張り上がった椅子の木部補修とキャスターの取り替えをして、
オーダー頂いている商品を作る予定だったんですが、
ご来店頂いたお客様とお話してたらもう夕方。

先日来店して下さった京都で椅子張りをされてる職人さん
もっと前には日本の文化に魅せられたアメリカ人の木工好きの兄ちゃん
今日は日曜大工でテレビボードを作られる予定のお父さん

木のこと、家具のこと、色々お話してると時間経つのもアッという間。

土日はだいたいそんな感じ。

暗くなってから作業開始して、ボソボソやっております。


結局オンラインで頼んだ文芸誌も先ほど届きまして、
溜め込んでいる欲しいCDも奥さんが注文したみたいなので
またまた時間が無くなりそうです。

今月は、群像の「12星座小説集」が面白そう。
文藝はいとうせいこう特集。16年ぶりの新作小説掲載。
いとうせいこうについてのエッセイを書いてる面子が並びだけで面白そう。

宮沢章夫(劇作家)・奥泉光(作家)・勝俣邦和(タレント)
後藤正文(ミュージシャン)・渡部直己(文芸評論家)・豊崎由美(書評家)

□□□(クチロロ)/ヒップホップの初期衝動



口ロロはこの曲が一番好き。

口ロロ(クチロロ)/パーティー

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2013/01/07

今日はたくさん修理のご依頼頂きました。
 
3人掛けソファ・1人掛けソファ×2・ダイニングチェア4脚とスツールの張替
ダイニングテーブルとサイドボードの再塗装
衣裳箪笥、扉の蝶番取り替え
 
 
おかげ様ですっかり休みボケしていた体も仕事モードに切り替わりました。
キレイに仕上がるように頑張ります!
 
 
 
USEDのチェア、座面の張替と木部の補修を終えて店頭に出ています。
後ろからのラインがキレイな椅子です。¥9,450です。5脚あります。
が、4脚が売約となりましたので残り1脚です。スイマセン。。
 
facebookで先に更新したところご予約頂きました。
USEDモノはあまり頻繁には入りませんが、現物限りなのでどうしても早い者勝ちになっちゃいます。
ブログはどうしても後追いになってしまうので、気になる方はfacebookの方をチェック下さいませ。
 
 
 
前にも書いていました面白そうな材料が入ったので、
試作でペントレーを作ってみました。
裏側にもキレイな3本ラインが入っているんですが、写真撮るの難しい!
もうちょっと綺麗に仕上がるように調整して、お店に出していきます。

























また本の話ですが、、

本日!芥川賞の候補作が発表されました!


●第148回芥川龍之介賞 候補作品

小野正嗣『獅子渡り鼻』 群像11月号
北野道夫『関東平野』 文學界9号
黒田夏子『abさんご』 早稲田文学5号
高尾長良『肉骨茶』 新潮11月号
舞城王太郎『美味しいシャワーヘッド』 新潮8月号

下の2つ、2/5しか当たりませんでした。。
本命と思っていた、広小路尚祈さんの「田園」が候補にも入らず。
意外です。ビックリ。

小野さんも3度目(たぶん)の候補なんですが、もう10年以上前からご活躍されいる方です。
舞城さんは言わずもがな。

高尾さんと北野さんは新鋭です。お二人とも20代。
新人賞なんだからこういう人に、、と思うんですが、そうはいかないのがいつもの事。

黒田さんの『abさんご』は未読です。
掲載の早稲田文学、今から頼んでも発表までに手元には届かない。

読んでないのに候補にはできないので、黒田さん抜きで考えると舞城さんだと思います。
歯切れが悪い予想になって残念!

発表は16日!

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2013/01/03

 
Death Cab For Cutie - The New Year
 
 


2013年、あけましておめでとうございます!

今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
さぁ!今年もボチボチと。 やっていきます。
営業は5日(土)からです。


年末、年始は例年通り奥さんの実家、高知県でゆっくり。
帰りに実家に寄って、愛犬とも久しぶりに遊んで帰宅。

今日は1日家でゆっくり、、何してるかと言いますと、

文芸誌を引っ張り出して芥川賞候補予想。
↓の候補に絞って、再読。

























(以下、家具の事はまったく関係ありません)

余談ですが、(この話題自体、ぜんぶが余談ですが)
「芥川賞」というのは言わずもがな、「文学新人賞」でして、

新人賞なのになぜ他の文学賞よりも注目されるのか?
歴史とか出版社の思惑とか色々あるんでしょう。よく分かりません。

面白い本を探すなら「大江健三郎賞」が一番かもしれない、
新人賞も「三島由紀夫賞」もあったりして色々なのです。

個人的には、「予想するのが面白いのが芥川賞」です。
作品も勿論、選考過程も含めて面白い。

芥川賞には選考委員が現在9名いまして、勿論有名な作家さんなのですが、
作家が新人作家の作品を読んで、○×△付けて、みんなで話し合って決めます。

これをバンドで例えると、面白さがちょっと伝わるような気がする!
と最近思ったのです。

井上陽水、坂本龍一、中島みゆき、サザン桑田、奥田民夫、
古典的なロックに固執する重鎮が、前衛的な新人バンドの受賞を機に委員を引退したので
代わりに入ったのがくるりの岸田、アジカン後藤とか
メンバーは誰でもいいんだけど、
そんなメンバーが最近の新人バンドについて話合う。
「こいつら良くね?」 「いや、そいつらだったら前のアルバムのほうが断然良いよ」
「いや、その前にこいつらはロックじゃねーからダメ」

とかとか話合って新人賞を決める。面白そうでしょ?
あの人は自身の音楽性からしてあのバンドは推せないだろう。とか。
おもいっきり個人の好みも出るし、裏側の泥臭いのとか、予定調和的なものも色々あったり。
それに対して新人が「あんな爺に何が分かんだよ」とか拗ねちゃったり。

そういう意味で選考委員に石原慎太郎がいるのは面白かった。
どれを推すかも読みやすかったし。

絲山秋子さんの受賞時のコメント
曰く、芥川賞は「靴下についたご飯粒」のようなものだと。
その心は、「とれないと気持ち悪いけど、とっても食えない」

なるほど。

で、いつもは候補出てからの受賞予想を(1人で)してたんですが
今回は候補も予想してみようと思いまして。1人で。
どれくらい当たるのか、楽しみ。 

<第148回 芥川賞 候補作予想>
広小路尚祈 「田園」 (すばる7月号)
舞城王太郎 「美味しいシャワーヘッド」(新潮8月号)
大森兄弟 「わたしは妊婦」 (文藝冬号)
高尾長良 「肉骨茶」 (新潮11月号) 新潮新人賞
山下澄人 「トゥンブクトゥ」 (文學界12月号)

本命は「田園」 広小路さんは候補に上がれば3回目。
対抗は舞城さん。
毎度ありがちな「これで取るなら前ので取れよ」なので難しいか、
とは言え強い本命がないから、ここらで舞城さんという落とし所の可能性も。

前回が鹿島田さん、その前が円城・田中、受賞なし挟んで、朝吹・西村
わりと固いところで来てるのでここらで
話題性で高尾さんというのも面白い気がするけど、ないかな。

「個人的には最も面白く読んだ作品」 っていう選考委員がよく使う言葉だと、
門脇大祐 「黙って食え」、二瓶哲也「最後のうるう年」が面白かった。
どちらも候補には上がらないと思う。


昨年一番よかった本は

三木卓 「K」です。

これは誰にでもお勧めできます。

長文失礼致しました。

候補出たらまた予想します。



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