2016/06/26

リメイクのダイニングチェア追加。

久しぶりのUSEDリメイク家具、ダイニングチェアが6脚入りました。

メーカー家具ではないと思う。ロゴもタグもないし。
でも個人製作の作品的椅子でもない。
民芸家具とメーカー家具の間くらいかな。

良い椅子です。良い造り。
元々キズも少なかったので組み直しやキズ補修、全体磨きでかなり綺麗です。

1脚 ¥13,000(税別)です。
5脚あるので纏めて4脚、5脚ご購入の場合には値引きさせて頂きます。








































前に載せていたテーブル天板の加工、再塗装が終わり納品させて頂きました。
もともと幅1200くらい。1枚板で木口、木端、どちらも彫りが入っていた天板。
カットして削ったら綺麗な白太が出てきた。

耳を整形して綺麗な今っぽい原木の1枚板に。




























来週から7月中頃まで、業務用家具の修理に追われそうです。

 土日はちゃんと店頭におります!
平日は不在のことも多いのでご来店の際には御電話ください。
ご迷惑おかけしま致しますが宜しくお願い致します。


 

先日は新しくOPENされるカフェの納品に行ってきました。
椅子とテーブル、カウンター周りの内装をさせて頂きました。

たくさんお話して打ち合わせてした甲斐もあって、雰囲気抜群やと思います。
壁紙とかタイルも綺麗。
7月入ってから正式にOPENされるとの事なのでまた追ってご紹介させていただきます。










































 

 〒586-0021 大阪府河内長野市原町4-1-30
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2016/06/17

西海岸風家具、インダストリアル家具について思う事。

後が長くなるのでまずは修理。張り替え。

国産の椅子です。年代分からないけど30年くらい?
面白い張り方。
どうやって張ってるんかよく分からんかったけど職人に聞いたらやっぱり手縫いでした。








こっちはイタリアの椅子。ダイヤ絞り。


 あと木工のほうも色々やっております。



























オーダーメイドのダイニングテーブルも完成。
オーク材(楢材)の厚み40ちょい。
1800×900で耳付き、節有り。
脚の形はスッキリ、シンプルに。
色合いは先日新居にお邪魔してご相談させて貰い、この色になりました。

ご希望と家の間取りも合わせて、たくさんお話して、こうなりました。









































色の入れ方で風合いを出してます。
ナチュラルのままだとスッキリツルッと綺麗な天板。
色を入れたこれも綺麗に削ってるから表面はツルツルです。

来週にはこんな感じで造った別のテーブルも納品させて貰います。
こんな感じの。これもちゃんと削ってる。







































先日、ご来店頂いたお客様が以前に家具メーカーさんで働いておられたとの事で
最近の家具事情についてなどなど色々お話させて頂きました。

その中でラスティックとかエイジングとかその辺の話にもなって、前から思ってる事を色々お話させて貰った。

ザラザラガサガサの木材を荒く削ってアイアンの脚付けて、
雰囲気あってお洒落でしょ、西海岸風でしょ、男前インテリア!インダストリアル! みたいなの。

流行だからええけども、家具屋はもっと考えないといけない、という話。


画像張ると怒られるかもしれないので検索してください。
「西海岸 家具」とか「男前 家具」とか。「インダストリアル 家具」とか。

この辺と絡めてDIYでエイジング加工、とかも色々出てくる。
SPF材をホームセンターで買ってきて自分で造るみたいなの。

DIYに関しては大賛成です。たくさん木材に触る人が増えて、そしたら木材の違いとかも分かってくる。
良い木、良い家具ってどこが違うんやろ、って考えて貰える機会がもっと増えたら嬉しい。


レトロな雰囲気でガサガサしてて風合いがある。
古い家具の良さとも似てる部分がある。実際古い家具を合わせて使ったりもよく見る。

古い家具、アンティークの風合い、いつも言うけどそれが出るのは質が良いからです。
質が良いから長く使える、質が良いと元が高いから大事に使う。
だから何十年経っても使えて、その時間の分だけ風合いが出てくる。

アンティーク塗装、というやり方があります。
今言われるエイジング加工とか別物です。
綺麗に削った木材、後からわざとキズを付けたり、塗装で色ムラを付けて仕上げる。

当然綺麗なまま綺麗に塗装する方が早いからアンティーク塗装のほうが高くなる。
ダメージ加工みたいな感じ。
元々新品は高い質の良いジーンズがあるとして、ダメージ加工するなら値段はそっちの方が高いのと同じ。


今回作ったテーブルはアンティーク塗装じゃないけど近いかもしれない。
一度綺麗に削って、そのままならナチュラル色の綺麗な家具。
そこにちょっと加工して色をいれて風合いを出す。


削らないままで使えば最初からガサガサ。そこに色を入れたらそりゃ風合いは出る。
足場板とかね、使った後の足場板なんかほぼ廃材。

古いモノの風合いが好きなのは分かる。
それに似せた新しい家具があっても良いと思う。
でも質が悪ければ長くは使えない。
古い家具は質の良いモノを長く使う事で良い感じになったのであって
元々の質が良くないのに似せただけの家具は長く使えない。

インダストリアル。 元々は工業製品って意味だけどなんだろか、
無骨でシンプルなガサガサした家具、みたいな意味で使われてる。
これも同じ。 長く使えて強度が出せて使い易く、を突き詰めた工業デザインはカッコイイ。
実際使われてきたそういう什器とか風合いも出てカッコイイ。
それに似せて作りました。な家具たち。

最近はやりのそういう家具はどれを見ても綺麗な家具より安いです。
なんで安いのか、質が悪いから。
ガサガサなのも色ムラも、風合いです、で説明できる。
多少ガタガタしててもそれも風合い。
木材の質も関係ないし、なら中国や東南アジアで大量に造れる。


家具屋はそれをちゃんと説明しないといけない。
メーカーの綺麗な天版よりも、杉の足場板でガサガサの天板のほうがカッコイイかもしれないけど
何が違うのか、どこが違うのか。 なんで値段がそんなに違うのか。

そういうご相談があれば僕もどちらでも造ります。、
安く作れるけどどこが違ってどんなデメリットがあるのかお話して、それでもOKならば問題ない。

それを知らずに使うのは、さっきのジーンズで言うと
60年代とかのヴィンテージジーンズ、高いやないですか。ダメージあっても。
復刻で同じブランドが出した新しいのもそこそこ高い。もともと質が良いから。
それにダメージ加工したらより高い。

けどユニクロで買ってきて適当にダメージ加工したり、
どうせダメージ加工するから元の質は適当でええやろ、って中国で造った量産の安いの買う。


綺麗なままだとデザイン、質も良し悪しもすぐ分かるけど、ダメージ加工すると分からない。
見た目たいして変わらんやん。どっちもダメージ風やし。なら安い方でええやん。

そんな感じ。

分かってて履いてるなら納得やけど、
そんなん履いててこの風合いが良いでしょ、ヴィンテージで!とか言うヤツめっちゃダサくないですか?

それを説明もせず
「ヴィンテージ風でええやつやで!しかも安いで!」って売ってるヤツが一番酷くないすか?
分かってやってる分だけ余計に。

無骨、ヴィンテージ、とかを売りにしている新しい家具、
ダイニングテーブルを今検索してみたら
木の材種も書いてない(たぶんパインの集成材)ので安いのだと2.3万とかでもある。
オーク(楢)で造ってるのは同じようなガサガサ仕上げも10万円代後半~。


良い家具って何やろか?って考えて貰えるきっかけは家具を造って売る側が作っていかないと。

と思っております。
実際に説明して触って頂ければすぐ分かって頂けるはず。


西海岸風、とか言ってガサガサで質の悪い家具並べてたら西海岸の人に失礼やぞ。

西海岸といえばこういうのですよね。








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