2014/12/28

本年度ラスト製作。

―年末年始 営業のお知らせ―

12月29日(月)~1月7日(水)まで年末年始休業となります。
年始は1月8日(木)からの営業となります。
ご迷惑お掛け致しますが宜しくお願い申し上げます。

31日からは例年通り、奥さんの実家、高知に行ってきます。
年始は8日からですが5日くらいからはボチボチやっているはず。
オーダーや修理のご相談などありましたらお気軽にご連絡下さい。

ってなわけでまだまだ作業は終わりません。
30日に納品のオーダーダイニングセットの仕上げ中。

年末でバタバタするくらいに注文頂ける事に感謝。

バシッと納めて気持ち良く締め括るべくやっとります。


























1年を振り返ってみて、やはり今年は息子誕生に尽きます。

何事も経験しないと、その状況に身を置いてみないと本質は何も分からない。
変化がある毎に思い知らされる。

想像だけで分かった気になったり、そんなもんやろ、と思っていたこと。
なるほどな、と思う。 全然違うな、と気付く。

若い時に親とか先生とか年配の方がかけてくれた言葉とかね、

何を偉そうに。言われんでも分かっとるわ。

そう思っていた事も、なるほどな、そういう意味やったのか、と思うわけです。
子供が出来てたくさん色んな事を考えた一年でした。


一方で変わらないモノもたくさんある。それにも気付く。

前にも書いたような気がするけど、

学生から社会人になったら適当な自分もさすがにちゃんとするやろ。と思っていた学生時代。
結婚したらさすがに真面目になるやろ、と思った結婚前。
好きな事を仕事にしたらさすがに仕事もっとちゃんとするやろ、と思う脱サラ前。
独立して自分の店になったらこれはもう馬車馬のように働くやろ、と思う独立前。

子供ができたら人が変わったように真面目になるやろ、と思いますやん?
期待しますやん?自分に。

まぁ人というのは変わらないのです。

いや、ちゃんと働いてるけどね!
もっと自分がビックリするくらい劇的に変わるのでは?って期待してみても
変わるわけない。僕ですから。

それでも独立して2年が過ぎ、3年目に入れました。
今年もたくさん家具造って、直して。ありがとうございます。

劇的な変化は望みません。
お洒落な店だと有名にならなくてもいい。なりたいけども。

造って欲しいと言って下さる方がいて、
ちょっとこれ直して、って持ってきてくださる方がいて、

造る事、直す事で喜んで頂ける。

これからもそうやって、シンプルに少しづつ進んで行けたらと思います。

























今日、うちでも取扱いしてます某メーカーさんの新しいカタログが届きました。

新シリーズの椅子がめっちゃ良さそう!
ここの家具を全部揃えて、展示場造って、家具を売りたいな、って少し思った。
こういうメーカーで、商品の開発とか製作とか、してみたいな、とも思う。
自信をもってお勧めできる商品。

んで今日も自分で家具を造る。

個人規模だとあんな家具をあの値段(っても高いけど)で造ることはできない。

じゃ何を造る?

オーダーでしかできない事がある。

サイズも、色も、木の種類や張生地の種類、自由に選べる。
木材の耳を残して風合い出したり、
座る人数と椅子の組みあわせ、部屋の大きさを考えて脚の形を変えたり。

木の削り具合、肌触り。 

相談しながらベストの形を見付けていく。

メーカーが造る素晴らしい家具、それぞれにお勧めできるポイントがいくつもある。
でもそれはたくさんの中からどれかを選ぶ作業。
一緒になって理想の形を探して、形にできるのはオーダーだけ。

古い家具と合わせたり、今使っている家具をリメイクして合わせたり、
全部が全部オーダーで造る必要なんか無くて、メーカーの家具と合わたり。

トータルで上手く合わせていく為にオーダーを利用して貰えたらいい。
自分の造る家具を売り込むんじゃない。自分の造りたい家具を造るわけでもない。

そう考えると造るべきモノの形、どういう店でありたいかが少しハッキリしてきたように思います。









































応援して下さる方々、気にかけて下さる方々、
星の数ほどあるオーダー家具屋の中から選んで頂いて、注文して下さるお客様。
椅子壊れたから直してやー、とフラッと寄って下さるご近所のお客様。

顔と名前を覚えるが相変わらず苦手だったり、
連絡無精・出不精でなかなか顔を出せなかったり、

相変わらずグズグズしたヤツですが皆様に感謝しております。

今後ともどうぞ宜しくお願い致します!

良いお年を!!







 〒586-0021 大阪府河内長野市原町4-1-30
 TEL 0721-53-6505 
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2014/12/23

答え合わせ

―年末年始 営業のお知らせ―

12月29日(月)~1月7日(水)まで年末年始休業となります。
年始は1月8日(木)からの営業となります。

12/28(日)は営業しております。12/27(土)は納品の為不在となります。
申し訳ございませんが宜しくお願い申し上げます。


とは言え、31日~3日までの期間以外はちょこちょこお店に来ています。
もしご来店の予定があればお電話、またはメールでお問合せ下さい。


祝日なのをすっかり忘れていたのに昨日気付き、
火曜日だけど今日は開けてます。明日が変わりにお休みです。

ほんと気付いてよかった。
今日はたくさんご来店頂き、オーダーの注文も頂きました。

リメイクの箪笥やソファもお買い上げいただきました。

ありがとうございます!


さてさて! 発表されました。

152回芥川賞候補作。

・上田岳弘 『惑星』(『新潮』8月号)
・小野正嗣 『九年前の祈り』(『群像』9月号)
・小谷野敦 『ヌエのいた家』(『文學界』9月号)
・高尾長良 『影媛』(『新潮』12月号)
・高橋弘希 『指の骨』(『新潮』11月号)

4つ的中! 過去最高。どや!

なるほど、山下さんを外してきました。
ちょっと間を空けて良作を出した時に取るパターンのやつ。前回の柴崎さんみたいに。

文學界からゼロはないやろー、と言ってたら小谷野さんぶち込んでくるとは!
小谷野さんは小説畑の人ではないけど有名な作家です。
著書が山ほどあるし、「もてない男」はベストセラー。

新人ちゃうし有名やんけ!と言いたいとこですが、「ヌエのいた家」は凄く面白いです。

今回は受賞予想がすごく難しい。
「指の骨」「影嬪」は難しそうだけど。どれも可能性無くはない。
本命は「九年前の祈り」だと思うけど、また年末年始で読み直してみます。


noodlesがアルバムを出しました。相変わらず、最高です。大好き。
結成20年だってさ。
十数年もずっとお気に入りのバンドとかになるともう自分の中での良し悪しはあっても
客観的には全然分からんよね。
最高でしょが!ってお勧めしてもあんまリアクションが良かった試し無し。
僕にとってはスペシャルなバンドです。

新曲


このへんのアルバムは全曲最高。




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2014/12/13

第152回 芥川賞候補作予想

12月も半ば。

2014年の下半期もそろそろ終わり。

6月と12月恒例の 『第152回芥川賞 候補作予想』

下半期の文芸誌を引っ張り出して、朝からペラペラやっております。



























相変わらず「すばる」は嫌いだから買ってない。

さくさく行きます!

取りそうな所から。

小野正嗣は
 「お見舞い」 文藝 秋号
 「九年前の祈り」 群像9月号
おそらく下が候補入りするはず。

山下澄人
 「アートマン」 文學界8月号
 「ルンタ」 群像7月号
これは難しいけどルンタは芥川賞にはちょっと長い、220枚。
でもたぶん下。

ここからが難しい。
とりあえず可能性高そうなのをピックアップしてある程度絞ると、

「断貪サロン」      谷川直子 文藝秋号
「股間の大転換」    木下古栗 文學界11月号
「じゃあぼ」        鈴木善徳 文學界12月号
「惑星」          上田岳弘 新潮8月号
「指の骨」         高橋弘希 新潮11月号(新人賞)
「影姫」          高尾長良 新潮12月号
「蜥蜴」          谷崎由依 新潮12月号
「泥棒」          滝口悠生 群像11月号

このへん。

新人賞だけど選評でべた褒めの「指の骨」は入りそう。戦争文学。

「影姫」はちょっと異質。
「惑星」はSF要素が入ったちょっと変わった書き方。
このへんが候補に入るか入らないか、が難しい。
難しい事だったり新しい事やってるんだけど読みやすくはないし、
面白いかというか面白さのベクトルが違うヤツ。
つまり候補に入りやすいやつ。

真正面から読みやすい文学を書いてるのは「蜥蜴」「泥棒」あたり。

何となくだけど「指の骨」が入れば「影姫」は入らない気がする。逆もしかり。

というわけで、

小野正嗣 「九年前の祈り」 群像9月号
山下澄人 「ルンタ」      群像7月号
上田岳弘 「惑星」       新潮8月号
高橋弘希 「指の骨」     新潮11月号
谷崎由依 「蜥蜴」       新潮12月号

これでいこうと思ったら文學界から候補がない。
新潮から3つはまずないだろうから、、山下を文學界の方に変えたいけど、
「ルンタ」は受賞本命な気がするから変えれない。

ここ30年くらい候補者が男性、女性、どちらかだけに偏ったことはないので
女性を入れたい。
ってなると「指の骨」を外して「影姫」を入れて、
文學界がないんだな。「ヌエのいた家」を入れたいけど小谷野さんの経歴的に新人じゃないし。
というわけで数当てに行く方向で「指の骨」も入れよう。どっちかは当たるし。

第152回 芥川賞候補作予想は↓で!

小野正嗣 「九年前の祈り」   群像9月号
山下澄人 「ルンタ」        群像7月号
上田岳弘 「惑星」         新潮8月号
高尾長良 「影姫」         新潮12月号
高橋弘希 「指の骨」       新潮11月号


「九年前の祈り」or「ルンタ」 どちらかが受賞します。
予想はまた候補作が発表された後で。

好きだったのは「泥棒」と「股間の大転換」
それ以外だと↓が好きだった。
 
小谷野敦 「ヌエのいた家」
小林信彦 「つなわたり」


だいたい例年2個くらいしか当たらないけど、今回はどうなるか。
候補が出たらまた読み直します。



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2014/11/29

修理とブックエンド。職人の話。

お店のカウンターチェア&ベンチの張り替え。
三日市のイタリア料理屋さん。今咲暮さん。

ストライプの綺麗な柄で張り替えました。
定休日の1日で全部一気に仕上げて翌日朝イチで納品。

店舗用の張り替え、オーダーもやっております。ご相談下さい。



























ブックエンドを作りたかったので試作品を作ってみた。
照明、抽斗収納とブックエンド。
木の種類とか塗装の色を変えれば全然違う風合いにもできます。
古臭くてザラッとした感じは僕の好み。
展示してます。































 
リメイクのダイニングセットも修理完了。天板の色だけもういっかいやり直し。
箪笥を直したり、色々とごそごそやってます。
来月は割と暇そうなのです。困った困った。
 


 
またややこしい話を1つ。
 
この前、テレビを見てたら
「和風総本家」 のスペシャル版で大阪の職人特集をやってた。
東大阪、南大阪がいっぱい出てきましたぜ。
 
職人の仕事風景は業種を問わず興味深い。
仏壇作る職人とか、包丁作る職人とか。面白い。
 
「職人の技」 とか「日本伝統の技法」とか、
そういう伝統と技術に対する誇り、憧れ、尊敬みたいなのって皆あると思う。
世界に誇る!日本の技術!みたいなの。
良いモノは良い!的なの。
 
一方で若い職人が育たない、技術や伝統が継承されない、っていう問題がある。
こういう番組見てても若い職人はほとんど出てこない。おじいちゃんおばあちゃんばっかり。
勿体ない!って思うでしょ? 世界に誇れる日本の文化が失われる!
 
なんで若い職人がいないのか。
 
 
昔ながらのハリケーンランプを復刻させて作っておられる方が紹介されてました。
若い女性の方。めっちゃカッコイイ。http://www.lanterns.jp/wingedwheel/index.php
 
欲しいやないですか!ハリケーンランプ。
んで調べた。どこで変えるんやろ、幾らなんやろ、って。検索検索。
今見たらsold outになってたけど、8000円くらいでした。一個。安い!
 
他のページもチラチラみてみると、
海外のとか、国産でもメーカーのだと一個5000円くらいで売ってる。
ふむ。そりゃ量産になれば安くなるわな。
そしたらカインズホームで一個500円ってのが出てきた。
実物見てないから何とも言えんけど、写真だと違いはよく分からない。
 
どちらを買いますか?
 
番組を見たから、僕は手作りのが欲しくなったけど、
若い子が伝統を受け継いで1つ1つ手作りで作ってるよ!って知らない状態なら
500円のを買うと思う。
 
職人が手作りで作ってる堺の包丁も出てきた。
一本数千円。ホームセンターやら通販なら数百円。
どっちを買う?
 
職人が1つ1つ作ったモノ。
憧れるし欲しい。
でもそこら中に見た目は似たようなモノが安価で溢れている時代。
しかも安くて品質だってそこまで悪くない時代。
 
偉そうに言っても僕だって安い方が好き。
自分がモノ作りをしててもそう。仕方ない。
 
仕方ないけど理解はしてるつもり。
 
 
売れないから、仕事が無いから、職人はいなくなります。
いくら誇りに思っていても、職人から仕事を奪っているのは我々。
 
 
技術を持ってる職人さんでも仕事がない現実。
町工場は今でもどんどん潰れてます。
 
職人になりたい人は多いと思う。業種問わず。
 
仕事があふれる程あるならどこの工場も若い子を入れる。
職人を目指してなくても、そこで何十年と働いたら勝手に職人になるし、
最初から職人になりたい!って若い子も多い。
 
工場は仕事がないから雇わない、雇えない。
給料安くてもいいよ!って思っても、将来その仕事で食っていけるのか、先が見えない。
 
だから若い職人がいない。
 
 
 
量産品が悪だとは思わない。
 
ホームセンターでカラーボックスが数百円で売ってる。
ベニア1枚買うだけでも数百円。
というか、ベニア1枚の送料、買いに行くガソリン代で数百円。
それをカットして加工して組み立てて塗装して、海外から日本に運んできて、
それでも数百円。
凄くないですか、いくら量産と言っても。企業努力。頑張り過ぎでしょ!
 
 
職人凄い! 誇れ日本の伝統! 
 
でも実際買うなら安くて高品質なのが良いよね。
 
相容れない。
 
 
レトロなモノとか、アンティーク、骨董。
古いから趣があるのかと言うと、半分正解。半分は関係ない。
1つ1つ作れば自ずと風合いや趣は出てくる。
 
量産が難しい時代だったから手作りのモノがたくさんあった。
1つ1つ微妙に違いがあって、風合いがあって。
高級品ではなくとも、安くはなかったはずだけど。
 
 
そこからさらに安くするには、均一化して平均化して、とにかくたくさん作ってたくさん売るしかない。
同じようなモノばかりなるけど、安くなる。
それが面白くないからレトロなモノが良くみえる。
 
全部を全部、良いモノは無理だけど、大事なモノだけは良いモノを。
そうやって選んでいきたい。
そうやって選んで貰えていると思って、造ります。直します。
 
ええ話に纏まった感!
 
 
「きのこ帝国」 にど嵌り中。
 

 
 
 

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2014/11/15

リメイクとオーダー、本。

レコードラックを作らせて頂いた際に不要だという事で頂いたソファ。

可愛い形なので張り直してリメイク。良い色。
昨日から出してます。
張り替え工賃と生地代のみなので¥20,000(税別)

ってのを昨日Facebookで書いたら今日売約済になりました。
売れるのはほんとにすぐ売れる。ありがとうございます!










































































オーダーの座卓も完成。
楢材。オーク。
甘削りでオイル塗装。






































インテリア雑誌で一番好きなのは断トツでconfort (コンフォルト)です。
真面目です。ちゃんとしてる。
雰囲気だけ、質や内容を問わず、見た目だけの残念な雑誌が多い中、
細かくいろいろ載っていて勉強になる。

今月は「日本のスタンダードチェアを探せ」
http://confort.ksknet.co.jp/

色んなメーカーの椅子が載ってます。
「良い椅子が欲しいな」 と思った時にこういう本があれば助かると思う。

あ!ここに載ってる椅子、取扱いのある椅子もたくさんあります。
ついでにこの雑誌はめっぽう高いので、お店来て読んで下さい。
バックナンバーも山ほどあります。

安い椅子と高い椅子の何が違うのか、よく分かる。

5軸NCルーターで削って綺麗な曲線を出して行く作業。
NCルーターっていうのは↓こういうのです。


プログラミングして、機械で削っていく。この機械だけで○千万とかするらしい。
こういう作業を手でやったら、できなくはないんだろうけど、値段もきっと数倍になります。
これを手でやると完成する家具は作品に近い。
同じものを同じ品質でたくさんは造れない。メーカーにしかできない事。

だから僕はここでしか作れないモノをなるべく造ろうと思ってます。
修理やリメイクもその1つ。


この前書いてた、高尾長良 『影嬪』を読んだ。
一昨年の新潮新人賞受賞した『肉骨茶』 が好きだったんで楽しみしてたら、びっくりした。

前作の書き出し。

今作の書き出し。
 『日本書紀に描かれた伝説の悲恋が、 一三〇〇年の時を経て、再生する。
  日本語の古層から立ち上がる想像力。 精神と皮膚を焦がす憎愛の熱量。
  新潮新人賞最年少受賞者の飛翔作!』

高尾さんはまだ22歳。小説家としてもまだ2作目。

そもそもこれは日本書紀にある影嬪の物語を新訳したわけじゃなくて、
土台になるストーリを踏まえて、新しく作ってるわけです。スピンオフ的な。同人誌的な。

語り口とか時代背景とか、専門家が読んだらどう思うのか分からんけども、
凄い。なんでそんな事ができるのか。やろうと思うのか。
物部麁鹿火の娘、影嬪。 司毘(平群鮪)、太子(武烈天皇)などが出てくるわけですが、
なんか分からんけど凄い。

そういや前作の赤猪子も古事記の引田部赤猪子から取ってるんだった。

不思議な作家さんやと思う。
物語・ストーリーではなく、文章のつくりだけで他との違いをここまで産み出せるって凄い。

芥川賞候補になった時の選評
 
 
 「装飾的な文章のつくり(おそらくわざとやっていると思われるのですが)が、
  効果をあげていなかったように思います。」

これに対して真向から反発してるようにも思えた。

だったら装飾的な文章のつくりだけで勝負してやるわ、みたいな。

またまた次回作が楽しみな作家が増えて嬉しいぞ。



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2014/11/10

サイドテーブル作った。

またまた随分サボってしまったblog。

ボチボチとやっております。
いつの間にか2周年を迎えてました。
相変わらずやりたい事はたくさんあるのになかなか進まないけど、
修理やオーダー、ボチボチとご依頼頂いて何とかやっています。

3年目もこんな調子で行こうと思います。

えー、久しぶりに展示用のサンプルを作りました。
サイドテーブル。
雑誌やらコーヒーやらスマホ、リモコンとか、色々置けるようなヤツを。

昔、雑誌かネットで見たアンティークの家具にこんな感じのがあって
気に入ってたんだけど何で見たか思い出せないからイメージだけで再現。

色とか材種、サイズは変更できます。
これはタモ材。少しだけ着色してます。

作ってから \(^0^)/  ←これっぽいな、と気付いた。オワタ。











































ソファの張り替えも完了。

マルニの3人掛けと1人掛け。
柄物の渋い生地に変更。

こういう規則的な柄物やストライプなんかはボタンで絞ったりすると綺麗に見えない。
なのでボタンや絞りは無くして、ウレタン交換して綺麗に。

ちょっとでもズレると目立つからこういう柄は大変。職人技です。流石。










































さぁ雑記。

サッカーはいつも通りながら、アメフト熱が続いております。
どっちかというとアメフトの方が見る数も多くなって、雑誌も買おうか悩む位。

結果、家に帰ると息子は寝てるので、ご飯食べて風呂入って、
シーズン中は野球見て、サッカーを見て、アメフトを見て。

あ、これはもしかして

『家帰ってきたらずっとテレビの前に居座ってスポーツを見続けるおやじ』

ステレオタイプなおじさん像そのままやないか。

そうなるとお酒が飲めないのは良かったのかもしれない。
飲めたらビール片手にソファでゴロゴロ深夜までアメフト見てるおじさん。

恐ろしい。

冬は縁側でコーヒー飲みつつ本を読むのが似合うようなメガネでガリガリのおじさん。
そんな大人を夢見ていたのに家具造るせいでムキムキになってきました。
ついでに脂肪も付いてきたし、おかしい。こんなはずではない。

ムキムキ小太りでアメフトと文学とロックが好き。
なんか違う。全然違う。やっぱ痩せねば。


そうだそうだ。くるりの岸田繁とnoteの加藤さんの対談が面白かった。
http://www.cinra.net/interview/201410-qurulinote

レコード会社を通さずに各々がこうやって音源を売って情報を管理して行く。

noteは凄く面白いと思う。音楽に限らず小説とかイラストとか写真とか。
デジタルに変換できるモノを売る人にとっては画期的。

売る側にとってはメリットも多くて魅力的なんだけど、
今のところ何も売らない人にはそんなに面白さが見えないSNSなのが難しい所。
結局人口が多くないと売る方のメリットも無くなるし、FBとかtwitterくらい浸透したらいいんだけど、
はてさて、どうなるでしょうか。

nine black alpsがひっそり出してたアルバムが超良いです。
エモくてちょっと暗いギターロックがDNAレベルで好き。
変なタイトル。


The Pearlfishersも新譜出してたみたい。
うむ。相変わらず。最高。



なんでか分からんけど去年の芥川賞予想の記事にアクセスがいっぱい来てました。

今年もそろそろ絞っていかねば。

新潮新人賞を取った 高橋弘希 『指の骨』 は候補には入ると思う。
もしかしたら取るかもしれない。戦争文学です。
オルタナやってるバンドマンが書いてるらしい。
戦争体験の無い若者がこれを書いた事に云々、、リアリティ云々という書評が多い。

文学畑どうこうを抜きにすると南洋を舞台にした戦争物で最高峰は
古処誠二 『ルール』だと思ってます。強烈。

 
まだ読めてないけど今月の新潮、新人賞を最年少で取った高尾長良が受賞後初の掲載。
『肉骨茶』が好きだったので楽しみ。これも候補入って欲しいな。まだ読んでないけど。

前に西村文学の楽しみ方について書いたんだけど、
http://yanagi-woodworks.blogspot.jp/2013/09/blog-post_20.html
先月の文芸誌短編でとうとう作中の北町貫太はテレビ出演してグズグズ言うておりますよ。


あと、池澤夏樹編集の日本文学全集、第1弾が発売されました。
一発目は池澤さん訳の古事記。
メンツと作品と、すごく魅力的です。http://www.kawade.co.jp/nihon_bungaku_zenshu/
集めたい。 

けども!装丁があんまり好きではないのだよ。
綺麗やけどさ、全集らしくないから本棚映えしないよね。まぁいいんだけど。


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2014/10/25

オーダー レコードラック

重い腰を上げてやっとこ小さい看板を作った。
もうすぐ2周年。 
いつも通り普通にやってます。特に何もしません。

USEDのリメイク在庫が増えてきたからそのうちSALE的なのやるかも。




















オーダーでご注文頂いていましたレコードラックが完成。
満載にレコード詰め込んでも壊れないようにガッチリと。

本とかレコードは詰め込むとめちゃくちゃ重たくなる。
組み立て家具で重量支えるのは無理があると思う。

上は横置きのレコード収納とターンテーブル。
棚上部は7インチ。 下2段は縦置きレコード。

納品が楽しみです!






















こちらは修理。

テーブルの再塗装とチェアの座面張り替え。
綺麗に直して新築のご自宅へ。
16角形のテーブル、綺麗。

























そうだ。前にちょっと書いてたけど全然決まってないのでまた書いておきます。


アルバイト(パート)さんをひっそり募集しております。

週3~4くらい。 日にち、時間は応相談可。車通勤可、です。
家具やインテリア、雑貨や修理に興味がある方、
木で何か作ってみたい方、まずはご相談、ご連絡下さい。



閻連科 「愉楽」 を読みました。 この前写真載せてたヤツ。
凄い本やと思う。けど説明が難しい。
理想郷、ユートピアって何かね?ってまた考えさせられた。
面白いです。


一昨日はナカコーのソロライブに行ってきました。
スーパーカーの中村さん。

ソロでは初ツアー。 前にライブでスーパーカーの曲もやってて
「それどうなん?お前だけの曲ちゃうからな。」 って散々文句を言ってたのですが(笑)

実際聴けるとやはり嬉しい。複雑やけども。

一番好きなこれ、まさかやるとは思わなかったからイントロで悶絶。
どうでもいいけどこの曲からcoldplayのyellowに繋ぐと綺麗にはまって最高に気持ちいい。





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2014/10/08

家具、音楽、本、サッカー

秋晴れ。快晴。やっと夏が終わってくれた。夏嫌い。

今日は朝イチでオーダー家具の注文を頂きました。ありがとうございます。

相変わらず修理はボチボチとご依頼頂いております。
色んな家具触れるのは楽しい。

マルニのソファセット。 だいぶ印象変わる生地で張ります。楽しみ。
折り畳みのチェア。21番。だいぶ年期入ってます。












































インスタとFBに載せてスッカリ忘れてたけど、
このダイニングセットはリメイクで出します。

天板は痛みが多いので全面再塗装。
チェアは張替のみでいけそうです。
全部修理して総額で6万ちょいくらいになると思います。
早めにご相談頂ければ天板の色、座面の張り生地はお選び頂けます。

30年前くらいかな、国産家具です。直せばまだまだ使える。












こっちはご依頼頂いて先日納品させて貰ったダイニングセット。
天板の再塗装とチェアの部分塗装。
喜んで頂けて嬉しかった。









































そうだ! 先日ご厚意でコレを頂きました。
年代モノのレコードプレイヤー。
学校で使われていたモノとお聞きしました。
めちゃめちゃカッコイイ。








































スピーカーは生きていたので何とか使えるようにしようと試行錯誤。
いやー、カッコイイわ。
電気系統はさすがに難しい。。断線してるくらいなら直せるけど、それ以上は分からん!
ほんとはラジオも聞けるんだけど、アンプがダメっぽいので修理は難しい。

何とかしてレコードと、ついでにCDも聴けるように改造してみます。
表のパネルが無くなるのが勿体無いけど… 回すとカチッ!って入るスイッチ残したいけど。
まずはアンプを探さねば。


家具の話は以上!
溜まりに溜まったその他の諸々。


先週は久々にライブを観に行ってきました。
DENIMSと8otto、comeback my daughters@シャングリラ

DENIMS良かった。アルバムも良いぞ。



最近買ったので、Nahavand。
feat Cigavettesのこの曲、良い。

音楽シーンとか諸々disり節のこの感じは何か懐かしい。
from神戸なのか。知らなんだ。


あとaerialの再結成アルバムがすんばらしいです。昔のまんま。

今月はもうすぐG.Love、京都metroでmooolsとアナログフィッシュ。
色々行きたいライブがあるんだけど、行けるかどうか、怪しいところ。
ほんまは朝霧行きたいけどねー!

本も色々読んでます。

うっすらと話題の 「愉楽」 閻連科 を昨日から読み始め。
何でしょかコレ。
ホラーとかサスペンスっぽいけど文学です。
怖いし、世界観が独特すぎて面白いし引き込まれる。
凄い小説やと思います。長いし高いけどな!










































えーと、次はサッカー。

久々のCL、シティとアウェイで引き分けて好調のローマ。

先週末にユベントスとの試合がありました、首位決戦。

結果3-2で負けたけども、またまたえらい騒ぎになってます。

エリア外のハンドでPK。
エリア外だしシミュレーションだけどPK。
オフサイドだけどゴール判定。

どれも1つだけなら50/50なんだけど、
全部が片側に寄って取られたらそりゃ問題にもなります。

結果荒れ試合で監督退場。
選手も小競り合いで両者退場。ペナルティはローマ側だけ2試合。ユーベ側は1試合。

問題の審判は今月いっぱい休養となりました。

もうずいぶん長くセリエAを観てるから慣れっこだけども、久々に熱くなった。
この理不尽さは久々やった。

カルチョポリ(八百長)は無くなっていないのか? などと言われていますが、

そもそもさ、前にイカサマして捕まった奴が、「もうしません」って言って帰ってきたけど
また「イカサマじゃないか?」と怪しまれたらその時点もうダメでしょ。黒でしょ。
実際どうかは分からなくても、前やってんだから。

正当な判定なら審判は休養とらなくていいんじゃね?

というわけでユベントスはトッティが言うように他のリーグへ行けばいい!

と思いたいところだけど、元々強い上に黒い噂までまとった巨悪の塊。

なんでこんなチームを応援しようと思えるのか全く理解できませんが、
それも含めてぶっ潰すのが見たいからこれでいいのかも。

ローマ関連の某有名blogでのアンケート結果で、
この試合で良かった選手は? の1位は最後に小競り合いで退場したマノラス。
退場してんのに。
そういうとこに魅力を感じるから応援するんでしょう。

スタンドでぶち切れてるストロートマンとかね、応援したくなるでしょが。

デ・ロッシ、ストロートマン、カスタンが復帰して、オリンピコでボッコボコにして、
八百長塗れの巨悪を倒してスクデッド。
それが見たい。

ユベントスサポーターに向かっての「黙れよ、4-0だぞ」 ってコレ。最高。





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2014/09/27

和家具の事。

猫。可愛い。
秋晴れの心地よい陽気の下で、ゴロゴロしとる。

猫がね。僕は働いてます!
 
 
今月は修理、特に古い家具の修理が多いです。

年代不明。たぶん40~50年前くらいのソファ。
バネが落ちてしまってグズグズ。
これもあおり張り。 昔のソファの作り方。

 バネを全部吊りなおして、張り替え。
 

USEDのリメイクも少しだしました。


 飾り棚。ケヤキ。
これも年代モノ。そうとう古いみたい。全体的に手を入れて直してます。
¥58,000(税別)
 
もう1つ、箪笥が入ってます。
中身は総桐。 超美品。外はタモの突板仕上げでわりと今っぽい造り。
古いモノではないですが、良い品です。国産。
修理箇所が少ないので格安で出せます。 ¥68,000(税別)です。
 
和家具について、色々と思う事がたくさんある。
 
長くなります。たぶん。
 
例えば上の飾り棚、新品で今買うと20~30万円くらいします。モノにもよるけど。
桐箪笥も例えば総桐の立派な箪笥なんかは100万くらいするし、
国産家具なら小さくても15万くらい。
ちなみに通販サイトとかには中国製で2、3万の桐箪笥があります。
 
桐箪笥といえば抽斗1つ閉めたら他のが開いてくる、アレが有名ですが、
元々桐の箪笥は和服を仕舞う用に作られているので、アレは重要なんです。
桐は湿気を吸って吐いて、中の湿度をコントロールしてくれる。だから和服は桐たんすに仕舞う。
しっかり密閉できないと外から湿気が入っちゃうから意味がない。
 
ぴっちりのサイズで作らないとそうは出来ないので、手がかかる=高くなる。
桐の素材が悪いと木が反ったり縮んだり、膨らんだりする。
ぴっちりに造るから反ったりすると抽斗が入らなくなったり出なくなったりする。
良い素材を使わないといけない=高くなる。
 
上の現代風桐箪笥でも数十万円します。高級家具です。
 
 
昔々、日本人は和服を着ていて、畳を敷いた和室で生活していた。
 
昔って言ってもそんな前じゃない。100年も経ってない。
洋室でテーブルと椅子、フローリングで生活するようになったのもここ最近。
 
欧米は昔から椅子とテーブル。
詳しくはちゃんと調べないと分からないけど、家の造り、生活空間もそんなに変わってないのでは?
日本はいわゆる日本家屋から今の住宅へ、家の形もすごく変わった。
 
結果、「昔の和家具」は今の生活や家に合わなくなった。
 
クローゼットがあるから箪笥はいらない。
和室がないから座卓もいらない。
飾り棚とか文机とか、いらない。
 
和家具は良い品だけ骨董品として扱われるようになって、
それ以外はゴミ同然。
 
生活に合わないから仕方ない。必要ないから。
 
もしも家や生活空間が昔のままなら、和家具は今も大活躍してたと思う。
 
欧米のアンティーク家具。100年前のでも今の家で使える。
日本の家具は使えない。
 
50年前の北欧ビンテージ家具と、リサイクルショップで叩き売られてる和家具、
本当は同じなんやと思う。
 
元々は同じくらい高級な家具。 
 
ネットでも「海外買い付けのヴィンテージ家具」とかがそんなに高くない値段で出てたりする。
あれってこっちのリサイクルショップで叩き売られてる家具と一緒。
ほんとのアンティーク、質の良いモノはそんな値段では買えません。
 
それに価値を感じるなら仕方ないし、それも勿論分かる。
カッコイイもん、向こうの古い家具。 たとえ粗悪品でも雰囲気良いし。
 
ただ、海外の古い家具がアンティークなら、和家具もアンティーク。
 
家に合わないからいらないのは勿論分かるし、
買い手がいないから叩き売られるのも分かる。
時代が変わったから見向きもされないのも仕方ないけど、
 
和家具って凄いねんで。技術的にも、装飾とかも。
 
時代にも生活環境にも合わないけど、
 
アンティークでヴィンテージ、高品質な和家具。
その良さが少しでも伝わればいいな、と思います。
 
洋モノ家具は質が悪くてもアンティーク。
和家具は質が良くてもゴミ扱い。
 
それが嫌なだけ。
 
 
今も箪笥の修理をしています。 昔のガラス戸棚の修理も。
 
レトロな家具や雑貨が流行って、町屋カフェとかも増えたり、
古民家を再生したり、古い家具に囲まれたい、という方も多かったり。
 
そういうのは凄く嬉しいし、上手くフィットできるように直したいと思う。
 
 
久々に真面目な話でした。
 
 
 
この前感銘を受けた文章。
 
 わざわざ「○○が嫌いだ!」って声高に言う人っているじゃないですか。
 それに対しての  『○○を好きな人が見たら気分を害するんだからわざわざ言うな』
 っていう意見。
 
 
 その主張だと「●●が最高だ!好きだ!」って言う事で●●が大嫌いな人は気分を害するから
 好きも嫌いも言わずに黙ってろ、って事になるわけで。
 
 何か主張がしたいなら相反する人の意見こそ尊重するべきで、
 そうじゃないと自分も主張できなくなるんだよ。
 
というわけで、やっぱり嫌いモノをはっきり言える人が好きです。
勿論好きなモノも。
そうじゃないと、どんな事でも話できないよ。
 
 
 
 
好きなバンドは? を質問するより
嫌いなバンドは? って聞くほうが本質が見えてくる気がする。
 
 
 
 
 
今さっき知って小躍りしております。
 
The Right Ons が来日する!大阪もある!
スペインのバンド。
 
 
めっちゃ好きです。最高です。
大阪の対バンがking brothers 京都が8otto
これも最高。 しかも大阪が火曜、定休日。最高。
 
前のアルバムのこの曲がベストソング。 
 
The Right Ons - There She Goes

 
 最近のもエエよ。

 
 
スペインと言えば、deluxe というポップで最高な曲を作る人がいて、
この曲がめちゃくちゃ好きだった。 
 

 
検索してみたら名前がXoel Lópezに変えて?やってるみたい。


 
Right onsの新譜、売ってるとこが見付からない。
amzonには一応あるけど外国から発送だし、高いし、遅いし。
来日するのに。なぜだ。
スペインでメジャー契約したみたいだからその関係?
HMVにもタワーにもない。困った。
 
ダウンロード、、するしかないのか??
 
 

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