2013/11/30

「和解」を再読。

作家、絲山秋子さんの小説が好きです。

「海の仙人」 「袋小路の男」 などが有名。

「妻の超然」が文庫化されたみたいです。
超名作なのでお勧めでございます。

FM群馬でラジオパーソナリティーもやってはるんだけど、かける曲が幅広い上に最高です。


絲山さんのブログを見ていたら志賀直哉についての記事があった。


  「和解」で、大泣きした。
  何度も読んだことがあったのに前とは全然違うかたちで心がガタガタ揺れた。
  ほかの小説もとにかくすばらしくて、今までそれに気がつかなかった自分はどれだけ幼かったのかと思った。
  自分はそこそこ短編なんか書けてるんじゃないかと思ってたけれど、まだ全然だめだ。
  目が覚めた。「志賀直哉の列」の一番後ろにおとなしく並ぼうと思った。


と、いうわけで、「和解」をもう一度読んでみた。

僕は本を読むただの人。

「志賀直哉の列」の一番後ろにおとなしく並んだ絲山さんを列には並ばず横で見てる人、です。
なのでこれからの絲山作品を読む楽しみがまた増えました。











































本棚を見たら3冊あった。「和解」
ついでに「暗夜行路」の(後)が行方不明やないか!

うちの本棚にはこうやって同じ本が複数ある場合があります。
CDもたまに同じのがあります。
持ってるの忘れてまた買う、っていうパターンもあれば、
ブックオフとかで叩き売られてるのをわざと買う事も。

音楽仲間のクズ野郎と「救出」と呼んでいた行動。

自分はもう持っているめちゃくちゃ良いレコード、本。 
それが100円とか、相場とかかけ離れた破格で売られているのを見ると、
買って誰か好きそうな友人にあげようと。もしくは売りつけてやろうと。

ほんで結局あげる人がいなくて溜まります。


色々読むけど志賀直哉と福永武彦は特別好きです。
全集で持ってるのもこの2人だけ。

「和解」を読むのは久しぶり。

ガタガタ揺れはしなかったけど、前読んだ頃とは違う感じ方。

志賀文学の楽しみ方については長くなるからやめときますが、
小説や文学をたくさん読むほど、新しい発見を見付けられる作風やと思います。

上手い。とにかく上手い。



本やレコードを売る事を異常に嫌う割に
中古品を漁っててその恩恵に甘えまくってるわけですが、

売ったらあかん理由がここにある。

年を取り、家庭環境・生活環境は少しづつ変わる。
考え方も少なからず変化する。

働いてみて分かる事、
失敗して分かる事、
結婚して分かる事、
子供ができて分かる事、


実際その立場になると、
「なるほど。分かってるような顔して、今まで何も分かってなかった。」 となるわけで。

「和解」は息子と父親の話です。息子目線の。
若い頃に読むのと、結婚してから読むだけでも捉え方は変わるけど、
自分が父親側に、息子が反発するようになった頃に読むとまた全然違うんだろうな。

今は何とも思わない作品が、突然名作に変わったり。
好きだった作品の気付かなかった面白さを見付けたり。

今は気に入らなかったモノでも、20年後の自分は気に入るかもしれない。
もしかしたら今好きなモノの全然違う良さに気付くかもしれない。

今日の自分を信じない。明日の自分に期待する。

消費してしまうだけじゃツマラナイ。
あの頃は~的な回顧主義でもなく。 常に積み重ねていきたい。


年を取って、リタイヤした時には、

溢れる程の本とレコードを楽しみ尽くしてやろうと思ってます。


人と同じく、モノにも出会いと物語がある。

捨てるより長く使うほうが積み重なるものがある。

と、無理やり家具につなげて。


USEDのチェアを修理しました。







外れて割れて、かなりバッキバキやったけど、
直りました。

新品同様にはしていませんが、その分短時間で修理できたんで安く出せると思います。


今日は今から大阪市内へ納品!



  

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2013/11/27

オーダーとリメイクなどなど

昨年、独立の時に買った中古軽トラックがついに廃車になりました。

車検も付いてて15万。値段に吊られて飛びついたんだけど、
事故車だったのかなー。そうだろうなー。

急いで次の車探します。 

使わないトラックあるよー、なんて方がいましたらご連絡下さい。
飛びつきます!


HPにオーダー家具更新しました。




































 

家(内装)と家具をどう合わせていくか。どう合わせるのがキレイなのか。

いつもご相談しながら悩みます。 答えはない。

教科書通りの合わせ方をしたとして、それがお客様の好みじゃない場合はどうなるの?

モデルルームみたいにバッチリ合わせるとキレイ。
色も雰囲気も雑多だけど居心地の良い部屋もある。
無機質にするのか、木の感じをもっと出すのか。

限られた商品から当てはめるだけではなく、

オーダーで作るならもっとお客様のご要望に踏み込んで応えられるはず。


「どんな家具を、どんな風に置いたらいい?」

そんなご質問を頂けると嬉しくなります。

お客様の好みと、家の雰囲気、どこでバランスをとるのか。


今回は新築のご自宅。

玄関を開けたらテーブルが真正面にドーーン! 
そんなイメージで家のプランも進んでいました。

図面を見させて頂いて、配置とサイズを考えて。
フローリングや壁の色合い、造り付けの家具との風合いのバランス、

たくさんご協力頂いたおかげで、良い仕上がりになりました。
家も家具も、相乗効果で良く見えます。

わざと微妙にアールを付けて、削りも甘く、少しだけ着色した天板。
オイル塗装だけど染みやキズが気になり難いので気兼ねなく使えます。
お手入れしながら使ううちに風合いも出てきます。

10年後、20年後に削り直せばまた新品に戻るのも良い所。




































 

ここでご家族が毎日ご飯を食べて、
ご友人が集まって、食事したりお酒飲んだり。

考えるだけでニヤニヤしてしまいます。 ありがとうございました!



こちらはリメイク。

お引越しの際に不要になる箪笥を使って、
寝室にカウンターボードを作りました。

















 
リメイク前の写真を撮り忘れてます、、スイマセン。。

大小、2つの揃い箪笥。
両方の下台を使って、上に長さ2900の天板を同色に塗装して載せています。
真ん中には日曜大工家具で作ったチューナー置き。こちらも同色で塗装。

片方の上台も台輪を付けてチェストにしました。

形を変えるリメイク、高さは台輪を再制作したりで合わせ易いですが、
長さ、奥行を変えたり、全体の雰囲気を変えるとなると、
一度全部バラバラにして、削って、組み上げて、塗装して。
凄く手間がかかります。お値段もかかります。



 
上に天板置いちゃえ、の場合は加工部分が少ないので
ほとんど天板の代金だけで作れます。
色を合わせてあげると見栄えも良くて、違和感なく、良い感じ。

せっかくの家具、そのままでは使えないけど捨てるのは勿体無い。
ご相談頂ければ何かしら、活用法をご提案できると思います。

 

オーダーのサイドテーブルも出来ました。
こちらもナラ材の甘削り。 アイアンの桟を入れています。







































展示している↓の手前にあるサイドテーブルを見て頂いて、
変更を加えて作らせて貰いました。

アイアンの高さ位置や脚の太さ、天板の厚みなどなど、
サンプルを見ながらご相談。
どちらしても1から作るオーダー家具の場合、変更が入っても価格はそんなに変わりません。



合わせて前にも書いた「日曜大工代行家具」で作業用デスクもご注文頂きました。

20mmのベニアで作っています。
左側のは折り畳みの伸長板。内部にアイアンの丸棒を仕込んで
中でスライドさせて伸長板を固定します。

それでも3万円台後半くらいはかかりますが、
風合いと色合い、サイズはご希望通りに作れます。




たまたま定休日と重なってくれたので、
昨日もライブに行ってきました。梅田クアトロ。

お店の名前を決める時、すぐに却下したんだけど、
「何とかかんとか ウッドファニチャー クラブ」 略して ○○WC。
みたいなのにしようかと悩んだくらい大好きなバンドの1つ、

BRMCこと、

黒い。渋い。最高や。



2001年にデビューアルバムを出して以来、コンスタントに新作も出してます。
ストロークスやホワイトストライプスに代表される
いわゆる「ガレージロックリバイバル」の1バンド、みたいな印象が強くて、
やもすると一発屋っぽい印象があるかもしれないけど、

めっちゃ良いバンドです。ライブもさらに良くなってた。

ゴリゴリの男臭いガレージだけじゃなく、
こんな曲もあるんですよ。



Jake Buggが霞んで見えるでしょうが!

いや、Jake Buggも好きやけどね。


今日のBGMはこちら。

The Cigavetts / We Rolled Again


福岡のバンドです。12月1日で解散してしまいます。
めっちゃ良いバンド。アルバムも通して素晴らしい。
残念!


-お知らせ-
      
11月30日(土曜日)
営業時間がAM10:00~PM15:00となります。ご迷惑をお掛け致しますが宜しくお願い申し上げます。

  

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2013/11/20

PAUL McCARTNEY、来日公演を終えて。

すっかり冬模様。

寒い方が好きなので大歓迎でございます。

相変わらず制作と納品の毎日。
来週くらいでいったんは一段落かな。

自称、そこそこの心配性。
納品前日まで作業に追われる、みたいな進め方は精神的に良くないので早め早めに、
余裕をみつつ効率的に進めたいんですが、
最近はかなりギリギリ。

明日納品だから仕上げるまで帰れない! っていうのは久々。

そうなると焦るから余計ダメです。いかんいかん。


年末まであと少し。
年末年始までにキレイにするか! ってわけで、この時期は修理が増えます。

量が増えてくると年末までの納期に間に合わなくなる事もあるので、
椅子やソファの張り替え、テーブルの再塗装などなど、
お修理ご検討の場合は早めが吉でございます。

今日も椅子、張ってます。











































さてさて、千秋楽も近づいてきたのでそろそろ感想を。

11/11 ポール・マッカートニー 来日公演、初日に行ってきました。

PAUL McCARTNEYのライブを観る、夢が1つ叶った瞬間。






























本当は野外で、フェスで観たかったんだけど、たぶんこれが最後のチャンスかもしれないから。

そんな事を言ってたのが恥ずかしくなるくらい、すんばらしいライブでした。
生涯ベストライブの1つになると思う。

こみ上げるものが、たくさんあった。



「ライブパフォーマンスの素晴らしさ」 と 「The Beatles,PAUL McCARTNEYへの想い」

相乗効果でパーフェクトなライブでした。


ポールの新譜を聴くと、ソングライティングは勿論のこと
古臭さなんて微塵もなく、むしろ今っぽい音でほんとかっこいい。
御年71歳、常に時代にアジャストした曲を作れる才能と柔軟さ。
しかもライブでは何倍も恰好良かった。 

The Beatlesの曲は勿論、最近の曲で驚かされるとは思わなかった。
新譜からの曲に叩きのめされた。

PAUL McCARTNEYは勿論レジェンドなんだけど、

最高峰のロックンローラーであり、最高のパフォーマーです。

どんな席で観てた人も、「最高だった」と声を揃えて言っていた。
ホールやドームみたいな大箱で、全ての人を満足させる、
みんなが知ってる曲だから? それを差し引いてもすごい事です。

曲の合間も休まずお客さんに声を掛けて、大阪弁であいさつして、盛り上げて。
休憩しない、水も飲まない。
演奏も、音響も、全てがパーフェクト。 唯一無二。

好きなようにやってもお客さんは入る。
でも、お客さんを全力で楽しませる事を最優先してくれている。
50年もライブを続けていて、常に全力でそんな事をしてくれる人がいますか!?


若い事にビートルズが大好きだったとか、1966年の武道館に行ったとか、
特に強い想い入れが無くても、十二分に感動させられるライブだったと思う。



誰もが知ってる伝説のバンド、The Beatles。

僕にとって、PAUL McCARTNEYはそれ以上に特別な存在かもしれない。

中学生の頃、「洋楽聴いてたら恰好良いんじゃないか」というありがちな理由で
当時流行っていたCDをレンタルして、何が良いのか分からないけど聴いてた。

「レコード聞いてたらこれはもう完全に恰好良いやろ」って、
家にあったレコードプレイヤーを自室に移動させて聴いてた。
たまたま家にあったホワイトアルバムが気に入って死ぬほど聴いた。

中学生だからお金がない。CDは高い。
レコード専門店じゃなく日用品と雑貨も置いてるような近所のジャンク屋で
中古レコードが売ってるのを見付けた。中2くらいかな。
モノによっては一枚300円とか500円で買えた。

そこでWINGSとポールのソロを大量に買った。安かったから。
レコードの帯に「ポール・マッカートニー」って書いてあるのが分かり易く魅力的だった。
後々、そこでジャケ買いしたレコードに
faces,traffic,yard birds,action,kinks などなどがあった事を知り
(当時は全部同じに聞こえたし、バンド名も知らないから何とも思わなかったんだけど)
聴き始めがこれじゃ今の好みも納得だと思う事になるわけですが。

たぶん、ビートルズもあったんだけど微妙に高くて買わなかったんだと思う。
WINGSも「Band on the Run」だけ持ってなかった事を考えると、
あの今は潰れたジャンク屋のおっさん、結構分かって値段付けてたな。

唯一、名前も知ってるポール・マッカートニーはその頃から特別だった。

ビートルズに嵌る前にポールにどっぷりだったから、
『ジョン派? ポール派?』なんて質問は考える必要もなし!

ポールが在籍していたバンドが、ビートルズ。

未だにそこは全く揺るがず。


こんなハッピーな時に書かなくてもいいんだけど、
言わずにはいられない。

「何でジョンが好きなの?」

時代を変えるほどのスーパーバンドになったビートルズ。
モッズとパンクの心意気が同じように、ビートルズもロックンロールバンド、
ストーンズやフーほど激しくはないけど、色々むちゃくちゃやってたわけで。
ジョンもポールも進んで政治的な発言したりとか、そういうタイプではなかったけどね。

世界的に売れて、富も名声も手に入れたジョンは
ちょっとエキセントリックな女性にゾッコンに。奥さんも子供も捨てて一直線。

解散間近の通称「ゲット・バック・セッション」で作られたこの曲

「Get Back」



Get back, get back
Back to where you once belonged
Get back Jo  

「戻ってこいよ、元いた場所に戻れよ」

ポールからジョンへ向けてのメッセージだとも言われています。

あくまでポール目線でしかビートルズを見れない僕は

聖人ジョン・レノンが嫌いだった。
全然ロックじゃない。
そんな奴ちゃうかったのに急に愛と平和とか…

ジョンってダサくね? ブレブレやん。

ジョンのレコードだけは絶対買わない、と決めていた。


最近になって少しだけ考えを改めた。


ジョンはその後、その女性と共に愛と平和を高らかに掲げ、
反戦運動など政治活動にも精を出し
共作でちょっと前衛的なレコードを出し、ソロでも作品を作ります。
晩年はそういった政治的な活動は影を潜め、
革命を掲げるラディカリズムを放棄して保守化したとも言われます。


ビートルズ関連の書籍は山ほどあります。

ジェフリー・ジュリアーノ著 「ジョン・レノン アメリカでの日々」
アルバートゴールドマン著 「ジョン・レノン伝説」

などなど、聖人ジョン・レノン像からかけ離れたモノも。

薬物依存からは抜けられず、過去の浮気相手との関係もダラダラ続け、
鬱状態が続き、過食拒食を繰り返し、
奥さん専属占い師の言う通りに振る舞わなければいけない、そうせざる負えない自分に悩み、
しかし奥さんにも半分見放され、悩み、もがく。

一番の代弁者であった奥さんの語るジョン・レノン像とはずいぶん違う。
実際どうだったのか、どちらが真実かはもう分からないけど。
聖人ジョン・レノンを信じる気にはなれない。



ジョン・レノンは愛と平和の伝道師じゃないとする。

すごく繊細で、人に左右されやすく、夢想家で、ダメダメな弱い人間だったとしたら。

そうじゃないとあんな曲は書けないんじゃないか。と、思った。


こんなはずじゃなかった、これでいいのか、と悩みながら
表立っては聖人ロックスターを演じ、俺こんなんやったっけ?と思いつつ
でも平和を願って、愛を信じて、それも本音だし。
グズグズ…

そうやとしたら、ロックやん、と。 


ジョンの魅力は愛と平和のロックスターではなく、
聖人ロックスターとダメ人間の狭間でグズグズ悩める1人の人間としての方じゃないか。


こんな曲を、愛と平和を啓蒙する為だけに書けるはずがない。




ポール・マッカートニー

『ジョンは偉大な人物だ。
    でも、彼の偉大さは、彼が聖人ではないという点にもあるんだ』


そういう事だと思う。
少しだけ納得がいった。



そんな事を想うのも好きだからこそ。

ジョンもポールも、間違いなく天才。ロックスター。
ビートルズはいつまでもベストバンドの1つ。

そんなビートルズの、ポールの曲を生で聴けた事は本当に、本当に嬉しかった。

今までも特別だった曲が、ライブを観ることでもっともっと特別になった。


ライブ翌日、車で走りながらホワイトアルバムを聴き直した。

擦り切れるほど聴いた曲、何度聴いても最高やった。





ライブで聴けた曲、聴けなかった曲、

まだまだ聴きたい曲が山ほどある。

ポールは最後に『see you next time!』と言ってくれた。

わざわざハッピ着て関空から降りて来て喜ばしてくれたと思ったら、
そのハッピをオフィシャルグッズでなかなかの値段で売ってたり、

ポールのそういう所、最高や。



  

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2013/11/16

ちょっと急ぎ脚で

先々月、ご注文頂いた家具の納品、
先月ご注文頂いた家具の製作、
今月お話を頂いた家具の見積もり、図面製作、

重なってしまい、ドタバタしてます。

今月のご注文分は少ないから来月は暇になりそうだけど。

HPのorder家具とused家具、更新が少し時間かかりそうなので
ざざっとこちらに。


USEDのリメイクチェア、昨日からお店に出しました。
脚はアイアン。回転します。
ストライプが生地代込で84,000円(税抜)
ホワイトは生地代込で68,000円(税抜)
各2脚あります。


こちらはオーダー家具。
ナラの甘削りダイニングテーブル、チェア2脚とオーダーベンチ。

新築のご自宅に納品させて貰いました。
家ができる前の図面の段階からご相談頂き、

配置や色合い、色々ご相談させて貰いました。





































良い感じ。
使っていくうちにもっともっと味が出てくると思います。

モノを見て、気に入って頂いて買うんじゃなく、
オーダーだからこそ色々とご希望をお伺いしながら造れる。

オーダーだからできる事。
一緒に良いモノが作れたんじゃないかな、と思います。


こちらはウォールナットの2枚剥ぎテーブル。
同じくウォールナットのチェアと、リメイクしたチェアを合わせて。






































木の使い方もいろいろ。

どちらのテーブルもサイズや色合いは微妙に違いますが
お店にサンプルを置いています。

とり急ぎ、このへんで。

まだまだ今から作ります!

  

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2013/11/09

オリジナルベンチ。

ナラ材の甘削りオーダーテーブルに合わせて、ベンチを作りました。
座面は2枚にして、少しだけ角度つけてます。



ちょっと分かり難いけど上部に桟が2本通っていて、
後で作る置きクッションをそこに結んで止めます。
詳細はまた後日。

こうやったらキレイに、良い感じになるかな。

図面上ではキレイなんだけど、作ってみるとそうでもなかったする。
厚みや幅が1cm変わるだけで全然違う印象になる。
微調整しながら、色々試してみる。

今回はオリジナルにするべく試作も兼ねて作らせて貰いました。
ほぼ一発で思ってた感じは出せたので嬉しい。


今日は色々ありました。

 
リメイク済のダイニングセットと食器棚、合わせてお買い上げ頂きました。

ダイニングセットは店に出して2日、最速で売約済に。

嬉しいけどちょっと寂しいなー。


オーダーと修理の場合はお客様と相談しながら決めていくけど、
USEDは自分の感覚だけで決めます。

どこまで直すのか、どんな風に直すのか。
元に戻すのか、全然違うモノに変えるか。

修理に手間がかかり過ぎると値段が上がりすぎちゃうし。

綺麗にする方がいいのか、USEDの雰囲気残すのか、

悩みます。


HPにも書いてますが、USED家具の価格は修理価格のみです。
何も修理しなければ0円。
張り替えのみで8000円で売っている椅子は
もう一度張り替える時のお値段も8000円です。

中古家具の買取や仕入れはしていません。

オーダーや修理でご注文頂き、お届けする際に
「いらない家具があるんだけど、持って帰ってくれる?」
という御相談を頂き、引き取った家具をリメイクしています。

なので元々が高い家具も安い家具も、値段はあんまり変わりません。
リメイクだけど価格がそこそこする家具は、それだけ修理に手間がかかってます。

ちょうど来週くらいにまたリメイクのパーソナルチェアが出来上がります。

修理前は真っ黒。
マルニ木工のチェアですが、かなり古いと思います。見たことない形。

 
このチェアの場合、張替の工賃だけで結構かかります。
単色の生地や、合成皮革で張ってもそこそこ高くなる。

なら、思い切って良い生地で張るか!

というわけでめちゃくちゃ悩んだ結果
2脚はストライプでボタン絞りは無しに。
あと2脚はホワイト系でボタン絞ってアイアンの脚もホワイトに。

各2脚づつあります。 お値段など詳細は完成後にまたHPに載せます。

自分的にはかなり気に入ってます! ええよ、これ。


11月13日(水)営業はしておりますが(AM10:00~PM16:00)

柳原不在の為、商品のご説明、オーダー・修理のご相談ができません。
ご迷惑お掛け致しますが宜しくお願い申しげます。



  

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2013/11/08

文学のお話。

今月の文芸各誌が届きました。

新潮が相変わらず面白そう。
文學界新人賞の選評、チラっと見たら高評価っぽいのでこちらも楽しみ。






































年明けには芥川賞候補が発表。

前にも書いたけど今回は早々と、
小山田浩子 「穴」 
一本に絞ってます。
ちょっと引っ掛かるのは女性が3回続いてる事くらい。

一方、毎回なかなか当たらない候補予想。

年末までに読み直したり、
読んでないのもたくさんあるからチェックしようと思ってたら、

新潮に 黒川創 「深草稲荷御前町」 (110枚)
群像に 広小路尚祈 「じい」 (110枚)

賞取りに来た!って感じの2作が載ってます。
読むの楽しみ。


作品を検索していると、たまーにですが、
感想や批評めいたモノを書いているブログを見付けたりします。

自分と感じ方や読み方が違ったり、すごく面白い。

僕は作品そのものに対する感想はあまり書きません。
分からないから。文学としてどうとか、技術的に優れているとか。

気に入らなかった作品をボロクソ書いたりしてる人もいて、
そうやって嫌いなモノをはっきり言えるのは凄い。

好きなモノを語るのは容易いけど、嫌いなモノを語るのは難しい。
点数付けて偉そうに玄人気取りかよ、そんな風に思われる。
そういうブログ読むと思うしね、実際。


1人でも多くの方が純文学に興味を持ったり、読むきっかけになればと思って感想を書いている。
合わせて駄作は駄作として、見て見ぬ振りはせず、個人的観点からちゃんとこき下ろす。

よく見ているブログで書かれていたスタイル。

楽しく読んでます。愛に溢れてます。凄い。

書かれている方は掲載作への不満、その他諸々から某文芸誌を買わない事にした、と書いていました。
僕も似たような理由で「すばる」はよっぽどじゃないと買いません。
そういう拘りというか、偏屈なところ、良いなー、と思う。

好きだからこそめちゃくちゃ嫌いになる、っていう。

「どうでもいいやん」では済ませられない。


king brothersという昔から大好きなバンドがいます。
地元が近いのもあって、昔からよくライブに行ってたし、色々観てきた。
ヒドいライブやったけど最高に恰好よかった。



いやー、、ひどいわ。最高やわ。

東のミッシェル、西のキンブラ と呼ばれた時代も遠い昔、
インディーながらボチボチやってて、昨年再度メジャーに復帰。

「西宮北口の交差点、ミスタードーナツのそばの踏切で
 悪魔に魂を売り渡してロックンロールを手に入れた男」

でお馴染みの某メンバーが
ロックンロールをどこかへ売り渡して何か別のモノを手に入れて、
今や人気者でございます。
おかげでking brothersは今や解散休業状態でございます。

彼が作る音楽、曲自体は嫌いじゃない、カッコイイと思う。
けど「こんなもの聴いてたまるか」と思わずにはいられない。

偏屈的な愛故に。



文学に対してそこまで言えないのは愛が足りないからかも。
そこまで言えるだけの自分なりの裏付け、答えがないからかも。

「なにが嫌いかよりなにが好きかで自分を語れよ」
という某漫画に出てくるらしい言葉が大嫌いです。

好きなモノ、好きな事を言うのなんて容易い。
嫌いな事を言うと敵も作るし、批判も浴びる。誤解もされ易い。
言わなきゃいいのは百も承知。触らぬ神に祟りなし。

それでも「嫌いだ」と言うには理由と覚悟がありまして、
だからこそ、何が嫌いなのか、そっちのほうにも本質がある。


話を戻すと、
僕は純文学作品が好きで、
駄作であっても何でこれが評価されんの? とか、誰がこの作品を推してんねん、とか。
文学界全体を眺めて楽しんでいます。

そのへんが1番グズグズしてて面白いのが芥川賞。

予想したりグズグズ書いてるのも、
そういう面白さが少しでも伝わって、読んでくれる人が増えるのいいな、という想いから。
っていう大義名分を今思い付きました。

ウソです。本の話できる友達がいなくて、吐き出す所が無いからです。


小山田浩子さんの作品はとにかく描写が上手い。
「穴」はテーマも面白いけど、
ファンタジーでサスペンスっぽいのに舞台はおもっきり日常っていう恐ろしい作品です。
ちゃんと文学、ちゃんと面白くて、ちゃんと読みやすい。 珍しい作家さん。


中村文則の新刊 「去年の冬、君と別れ」 
こっちはほとんどミステリー。
作品としての評価や感想はいつも通り置いといて、

中村文学の楽しみ方について。

2005年に「土の中の子供」で芥川賞受賞。
作品を評した際に、闇とか狂気とかそんな言葉で語られる事が多い作家さんです。
内に籠もる狂気と世界とのバランス、そんな感じの作品が多い。
重い、暗い。救いがない。

2009年の『掏摸(スリ)』 2010年の『悪と仮面のルール』 
この辺からだいぶ面白い事になってます。

『掏摸』 はエンタメ小説だと言ってもいいし、
『悪と仮面のルール』 はもうライトノベルに近い。
邪の家系とかね、囚われの少女とか、最後は純愛っぽくなって。

絶対わざとやわー(笑) と。

ほんで今回はミステリー。
どの作品も独特の世界観と主題からは外れない。
いわゆる純文学じゃない土台に自分の世界をぶっ込むんで、
かつ文学として成り立たせる。 っていう試みじゃないかと思ってます。

古典文学好きが読んだら「なんだこれ!ラノベじゃないか!」って言うかも。
でもラノベ好きが読んだら「文学も面白いかも!」ってなるかも。

1つの作品だけでは分からない面白さがある。
すごく挑戦的で面白い。次は何を書くのか、楽しみになる。

もう次がなんだコレ?みたいな駄作であっても面白い。
昔みたいにひたすら重苦しいのも読みたいけど。



先月掲載の 綿谷りさ 『いなか、の、すとーかー』

最初のほうで一回読むの辞めようかと思った。
若い成功者とその幼馴染がイチャイチャしてる話を甘ったるく書かれても、、
いやでも綿谷さんがそんなしょーもない話書かんやろ、で読んでみると
なるほど、面白い。わざとや。これもサスペンスや。
ご自身がストーカー被害に悩まされていた事も含めて、
最後の落とし所とかね、面白いです。



作業の休憩に書きはじめたら長くなったので作業に戻ります。。

家具の話一切なし!
今日のBGMはこちら!

The Avett Brothers / Moning Song





11月13日(水)営業はしておりますが(AM10:00~PM16:00)

柳原不在の為、商品のご説明、オーダー・修理のご相談ができません。
ご迷惑お掛け致しますが宜しくお願い申しげます。



  

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2013/11/04

1年目を終えて。

昨年11月に独立して、1年が経ちました。

めちゃくちゃ早かったようにも、
まだ1年しか経ってないのか、 そんな風にも思えるくらい、
色々な事が、
たくさんのお客様、人との出会いがあった1年。

まだ1年。 もう1年。

頂いたお仕事に追われる一方で

やりたい事は毎日どんどん増え続け、
人も時間も全然足りなくて、
実現できなくてもどかしく思う事もあるけど、

オーダーや修理、ご注文を頂き、
毎日仕事をさせて貰える事に、
なりより、感謝しています。


やもすると気が抜けてサボりがちになる性格。

これではいかん! と、刺激をくれる皆様にも、感謝。



昔々、サラリーマンをやっていた頃、
数字に追われ、つまらない付き合いに時間を取られ、
何だコレ? こんな生活がずっと続くの? と思っていた頃。 上司に言われた。
「数字出したければ24時間仕事の事以外は考えるな」 と。 全く意味が分からなかった。
そんな事するくらいなら成績上がらなくていいわ、って思った。

大学生の時、何かの講義で、起業されたゲスト講師が言っていた
「1日、25時間仕事の事しか考えないくらいじゃないと成功はできない」 と。
それなら起業なんてしなくていいや。 と思った。


たくさん給料貰う為に!出世を目指して!数字を出して!成功を掴むんや!
そんな事よりも、大事な事がたくさんあった。

音楽聴いて、ライブ行って、本読んで、イベントやって、
カフェ行って、温泉行って、美味しいモノ食べて、
お気に入りのお店行ったり、新しいお店探したり、
友達とグズグズ遊んだり、サッカーも観たいしやりたいし。
好きなモノ、好きな人たちに囲まれて、それが一番大事。

なるほど。

そもそも僕は好きな事を仕事にしないと無理だ。と、気付いた。

仕事は仕事と割り切って、っていうのができない。
つまらない事はしたくない。好きな事しかしたくない。
我儘。


ほんで、今、
24時間仕事の事を考えるのが成功の秘訣なら、

できてるやん。

夢みたいな事も含めて、やりたい事とか作りたいモノとか。
お洒落だと言われるようなモノを作るより、もっと身近で便利な家具屋でありたい。
良い家具って何だ。 アンティークって、ナチュラルって何だ。
作品、クラフト、製品、違いは何だ。
家具職人、家具作家、家具屋、何が違うんだ。

ずっと考えてる。

じゃあ大丈夫ちゃうの? とか思ったりする。


好きな事を仕事にすると好きじゃなくなる。
などと言いますが、
嫌いになるくらいなら、それ、たいして好きじゃなかってんで。


造るのも、直すのも、図面引くのも、提案するのも、お客様と色々お話するのも、

毎日楽しいです。


好きな事以外にはどうしても一生懸命になれないから、
モノ作りの仕事を生業にして、自分でお店をはじめる事は
自分にとって「揺るがない幸せの土台」

やっと土台がしっかりしてきたのかも。



オーダー品のサンプルと合わせて、
USEDの家具をリメイクして、お店に置いています。

先週、少し模様替えをしました。

今日、直したテーブルと椅子を展示して、
ちょっと休憩。ソファに座ってみた。

住めるなー、ここに。

そんな事を思う。
少しづつ、お店も面白くなってきたんちゃうかな。

まだまだこれから。 ボチボチやります。






























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