2017/05/25

リメイク、パーソナルチェア追加。

読み直したらこの前のblog酷いですね。
今日は真面目に家具の事だけ。

リメイクのパーソナルチェア、完成したので明日から出してます。








































北欧のヴィンテージ物っぽいデザインだけど国産家具です。
椅子張り職人曰く、50~60年前くらいに別注で造ったんちゃうか? との事でした。
ホテルのロビーで昔に使われていたモノです。

散々木地を悩んでちょっと緑入ったブルーと背面はホワイトのツートーンにしました。
無地っぽいけど縦にストライプで模様入ってます。

¥71,000(税別)です。

悩んでた内容はこちら。
http://yanagi-woodworks.blogspot.jp/2017/05/blog-post.html

普通ならブルーだけでいいんだけどせっかくのリメイクなので余計な事してます。
これはこれで気に入ってるけどグレーと黒のツートンも良かったんちゃうかな、、とか。

修理前の↓ これを見ながら完成形を想像して決めて行く作業。 正解が無くて面白い。

























これはオーダー頂いたダイニングセットの椅子なんですが、
右が展示してるサンプル。左がお客様が選んだ生地で張ったチェア。
木部の色はテーブルに合わせて右よりもナチュラル色。
くすんだブルー系のソフトレザーなんですがこれめっちゃ合う。
全体に丸っこいデザインで生地の面積も広いから生地選び難しいんだけど
これは完璧やと思います。 素晴らしいセンス!




 〒586-0021 大阪府河内長野市原町4-1-30
 TEL 0721-53-6505 
 FAX 0721-55-1025
AM10:00~PM19:00 火曜定休

2017/05/23

センス・オブ・シェイムの話

SALEが終わりました。ご来店、お買い上げ頂いた皆様ありがとうございます。

前々からUSEDリメイクとオリジナルのオンラインショップを計画していて
SALEでモノを減らしてから手を付けようと思ってたんですが、、

修理依頼の家具が大量でして2階、3階が家具でパンパンになっております。
こうやってなかなか手を付けれず気付けば数年経ってたりするわけで、
まぁ片付けながら少しづつ進めていきます。



この天板でカウンター造ってや! という豪気なご依頼。
長さ2300 幅900 厚130 巨大な欅の1枚板。







































こちらは時代箪笥。 他にも桐箪笥、整理箪笥などなど纏めてリメイク&修理のご依頼。
明治時代から受け継がれている家具類を現役で使われている。

煙管(キセル)の煙草盆は頂ける事に。嬉しい。
お客様の祖母さんが使われていたみたいです。
家事の合間に時間が空くとこれを持って縁側へ行って煙を燻らせていたとか。

暖簾くぐると店主が畳の上で煙管加えてパソコン叩いてる、みたいな感じの店にしたい。
今の時代じゃ無理やけど。 そんな店に綺麗な家具置いてたら素敵やのに。











































































オール讀物にこんなエッセイが載っておりました。

酒井順子 「センス・オブ・シェイム 恥の感覚」
中年とSNS -なぜフェイスブックは恥ずかしいのかー
 
http://bunshun.jp/articles/-/2277


このエッセイ、その通り! って思うかと言うとそうではなくて。
酒井さんは僕より15歳年上なのでそのへんの世代感覚もあると思う。

自慢したい!っていう抑圧されていた欲求、潜在意識がそうさせているんだ!
30代の僕ら世代だとそういう感覚は薄い、下の世代だともっと。
今の10代なんかは小さな頃からSNSがあるんだから抑圧なんてされてないし
当たり前にみんながやってるから載せるだろうし、もっと単純。


例えば、

旅行に行って美味しい物を食べたよ、ここに行ったよ。
帰って来たら友達や同僚に話す。話題として。コミュニケーションとして。
SNSも同じ感覚。ただの話題。コミュニケーション。
若い世代になればなるほど自慢したい!っていう意識は潜在か自覚しているのかは別にしても
どちにらしても薄い。

けど「コミュニケーションだよ」ってそれも結局は言い訳です。 

まぁそれはええとして、
僕が引っ掛かってるのは『我褒めは恥だ』ってとこ。


恥だと思うが承認もされたい。そのバランスが透けて見えるから面白い。
同時に自分はこんな自慢がしたくて、こんな事を承認されたいんやな、と気付かされる恐怖。


こうやってblogだと色々書ける。エッセイなので。不特定なので。
けどSNSはずっと引っ掛かりを抱えて使っている。

お店やってるとSNSを何もやりません、っていう選択はなかなか難しい。
検索でも引っ掛かるし簡単にアピールも出来るし、認知して貰える可能性上がる。
お金かからなくて宣伝効果が少しでもあるならそりゃするでしょ。
SNSもblogもHPも無い店って信用に欠ける時代。当然。

ほんとはやりたくないけど仕事だからやってんねん、っていう大義名分。
これも都合の良い言い訳。

それで自分を騙してるけど、たぶんお店やってなくてもやってる思うんすよ、SNS。



美味しい物を食べたり、素敵な場所に行ったり、子供が可愛いかったり、

それを投稿したい、って思う。 自然な感情。

なんでそう思うのか自問する。 

悪い事ではないし責められることでもない。

自分がどんな事でイイネって言われたいのか、分からされる怖さ。

『承認欲求』 そりゃだれにでもある。
あえて「そんなもんは恥だ!」 と強く言うなら、それってむしろ裏返しなんちゃうかと思う。
承認欲求が強すぎるあまり、投稿して思うような承認が得られない時に傷付くのが怖い。
ならば最初から放棄してしまう事で自分を守ろう、っていう。

でも一方で、
前に書いた「年相応である事のカッコ良さ」みたいなモノもある。

「若者文化のSNS、中年やけど俺めっちゃ使っちゃうし。適応していくし」 
それがめっちゃダサい。 だから使いません!っていう。

僕はLINEを使ってません。不便やから使え!とアホほど言われるけど。
この前友達と集まった時に同じくLINEやってない友達が居て
そいつが 「LINEとかロックじゃないから使わない」とか言ってて、
どうしようもないな、と思うけどそういう事です。ちょっと違うか。


我褒めは恥だ!にまつわる過剰な自意識と承認欲求の狭間で
「商売だから仕方なくだ!」という言い訳を駆使してやってるSNSがこちらです。

https://www.instagram.com/yanagi_woodworks/
https://www.facebook.com/YanagiWoodworks/

商売ならそんな拘り捨ててビジネス的にやれよ! なのですがそれもできない。

これはこれでダサい。けどダサイから良いのです。

自慢でもコミュニケーションでも表現でも仕事でも何でもええやん
好きにしたらええやん

って思うでしょ。 その通り。
それで終わるなら何も面白くない。

好きだから好き、嫌いだから嫌い、それじゃ思考停止。

好き!嫌い! って思う自分を疑ってみる。
本当は深層心理で羨ましいと思ってるから嫌いなんちゃうか?とか。
好きやと言う事で何か守ろうとしてんちゃうか?とか。


直観で思った事を信じない。 背景を、理由を考えると見えてくる何かがあるんちゃうか。

僕がSNSに感じる違和感、使い難さの原因は『我褒めは恥だ』の感覚が根底にあるから。
それは「ロックじゃない」と近い。

ってことが今回分かりました。 



クリス・コーネルが亡くなってしまいました。

R.I.P…とか呟く奴に「お前そんな好きちゃうやろ!恥ずかしい奴め!」って思う。
もっと好きで詳しい人を知ってるから自分が言ったらダメな気がする。

万事がそんな感じです。









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2017/05/09

SALE中です。 生地の選び方、リメイクの場合。

リメイクのSALE、5月14日(日)まで やってます。

いくつか売約済になってますがまだまだ目ぼしいのも残ってますので是非に!



今日はセールのリメイクチェアをご購入頂いたお客様宅へお届けに行ってました。

そしたら 「これもういらんから持って帰る?」 ってことで↓を頂いてきました。
痛みはあるけど良い椅子! 国産の50~60年前くらいやと思います。
ホテルのロビーで使われてのを貰ってきた、と仰ってました。











































































これはもう張り替えたらめっちゃ良くなります。間違いなく。

さて、生地は何で張り替えようか…

リメイクの生地選びはいつもめちゃくちゃ悩む。
どんな感じで悩んでいるのかと言うと、




この椅子はこういう無地で張れば失敗は無い。 キレイに仕上がります。
店に展示リメイク家具に赤っぽいのが減ったのでオレンジか赤で張りたい。
もしくはブルーの無地。 まだ個人的には青が張りたいブームが続いています。

リメイク品は前々からずっと買い取り、買い付けはしていません。
好意で頂いたモノを修理費のみで出す。 なので質の良い家具がそこまで高くならない。

ソファでもダイニングチェアでも、イメージとしては量販店の新品価格と同じくらいにしたい。
ダイニングチェアのリメイクなら1万円以内に何とか収めたい。
同じくらいの価格で新品とリメイク。 同じ価格で品質ならリメイクが圧倒的に良い。

今回のこういう椅子は量販店には無いです。 造るの大変だから量販店でも高くなるので。
国内生産のメーカーが造ると新品で30万くらいはする造りの椅子です。

無地で張れば7~8万円くらいなら何とかなりそう。

何か良い生地ないかなー、と探してたら本革の在庫で張れそうなのもあった。
革だと当然高くなるので10万円は超えます。

























例えばこれがリメイク販売ではなく、お客様が持っておられる椅子の張替だった場合、
予算もあるし他の家具や家の雰囲気との兼ね合いもあるけど、
基本的には無地で張るのをお勧めすると思う。

生地選びに正解はない。 
それぞれに好みがあるしどこに置くのか、周りの家具との相性もあるから。
僕が良いと思ってもお客様が良いと思わないなら不正解。逆も然り。

好みと環境を取り払って、椅子単体で見た時には正解があると思ってます。
この椅子にはどういう生地が最適なのか、そこには正解があります。


しかし、リメイクの販売はまた別でして、正解で張るという事は普通なんですね。
よく見る感じ。それがベストだから。
なので確かに綺麗なんだけど面白くはない。新品で同じようなのもある。

ならば、他に無いような奇抜な生地で張ったほうが良くないですか?


リメイクの良い所はいくつかあるけど、

①同じ品質の新品よりも安い
②昔のデザインだったり古くなった独特の雰囲気がある
③他に同じ家具がない

だいたいこんなとこやと思うんです。

例えば昭和中期の食器棚リメイク、同じモノはもう売ってない。
品質が特別良いわけじゃないし探せば似たようなのもある。
けど雰囲気がある。こういうの。

























この前出してたソファ、これは似たような形のが市販でもある。
質は良いけど普通に緑のモケットとかで張ると綺麗だけどどこにでもある感じに見える。
だったら面白い生地で他に無いような家具にしよう。


















 売約済になりましたこのソファ。
これなんかはW2200でめっちゃデカいんだけど、
そのサイズのソファがまず他に無いのでサイズ自体が価値やと思う。
無地でも良いけどストライプにしたらより良くなるかな、でこれにした。

















そんな感じで選ぶので普段の張り替えよりも悩みます。
あえてそれでも王道にするのか、確かにその方が売り易い。
けどそればっかりやと面白くない。 特別な感じにはならない。

何でも奇抜にすればいいわけでもなく、王道を外すとやっぱり失敗する事もある。
失敗すると当然売れません。 無難にしとけばよかったー! ってなる。



今回もほんまはこんなん張りたい。



修理やリメイクで色んな椅子、ソファに合わせてきたから失敗することはまず無くなった、
それでも完成するまで分からんもんは分かりません。
自分のセンスも正解案もあんまり信用してません。

何百とある生地、色目から1つに絞る作業。
あっちの方が良かったんちゃうか、同じ生地でも色はこっちのほうが映えたんちゃうか、
毎回思います。

それぞれの椅子に合う生地を選ぶから雰囲気もバラバラになるけど、
それでも僕が選ぶ以上はどこか偏りが出てくるはず。
オーダーメイドの家具製作も似ていて、お客様の要望に応えて造るから
僕の好みは関係ないと思っていても少しは出てしまう、癖とか偏り。

それが店のカラーになればええか、と思ってます。
これがうちのデザインだ! って決めない。 勝手に偏って出てくるのがオリジナリティだと。

何日か悩んで決めます。

現段階ですと、この椅子はデザインも良いし質も良いからやっぱり無地かな、、と。
赤、オレンジ、ブルーどれかにしよう! って15分前まで想ってたんやけど、
展示するのを考えたらむしろ黒とかグレーのほうが良いんちゃうか! とか。

そんな葛藤を何日か続けます。
結果失敗するかもやけど、その失敗にピッタリ嵌る方もいたりして、
そんなこんなでリメイクはやっぱり面白い。

 

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2017/05/01

SALEのお知らせ

春の病に憑りつかれたのか今月は全体的に脱力しておりました。

やっとこさUSEDリメイクのSALE準備ができました。

5月6日(土)~5月14日(日)の期間でやります。

11日(木)は終日、12日(金)は間2時間程、納品の為不在になります。
9日(火)は通常定休日ですけど空けてます。

昨年と同様、リメイクした展示家具を20~50%OFFで出します。
修理すると高額になるような家具は中古品として格安で出します。
合わせて今回はオーダー家具の展示サンプル品も現品で値引きします。

 
SALEに向けてリメイクしていたチェアやソファが準備中にいくつか売約済になってしまいました。
6日までの間も展示していますがSALE期間はそこから幾らか値引きします。

GW期間ですが2日(火)は定休日、3日(水)は納品の為夕方まで不在です。
4日以降は店頭におります。

SALE期間中もオーダー家具の相談、家具修理の受付・見積もりも行っております。

リメイク家具についてはInstagramで詳細色々載せてます。
https://www.instagram.com/yanagi_woodworks/
既に売約済のモノもありますのでお問合せ下さい。
 

昨日出したドレッサー。 中の抽斗は桐です。 
国産で30~40年前くらい。良い家具です。美品です。
セットで¥29,000(税別) 椅子は張り替えも可能。





































SALE用に置いてるソファ。 3つに分割するヤツ。
これも40年前くらいかな。北海道民芸。アームのみ再塗装。
¥96,000(税別)です。






展示しているこの辺は20~50%引きます。






北海道民芸の食器棚(書棚)、水屋も修理を終えました。
¥50,000(税別)~で出します。 格安です。定価だと40~50万円します。
美品です。お勧めです。デカイし重いけど。

 
 
 
オーダーのサンプル展示品も一部値引きはこのへん。


 
一部なのでまだまだ色々あります。
価格ですがダイニングチェアだと¥3,000~ソファも¥25,000くらいから出せるのがあります。
SALEまでにちょこちょこインスタに載せる(たぶん)ので見てみて下さい。


Midlakeのエリックが発起人のBNQT。
Grandaddyのジェイソン、Travisのフラン、Band of Horsesのベン、Franz Ferdinandのアレックス
というメンバーが参加したスーパーグループ。
たぶん声です。このコラボの意味。


今のところ2017年ベストソング。



Grandaddyで一番好きなの


Band of Horsesはこれ


Travisは選べない。


Midlakeはこれ。


フランツは知らん。
フルアルバムも出してくれる! 最高かよ!
それぞれの曲で前に出るVoがそれぞれ。 ほんで全曲ええからな!

 
 

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