2017/05/09

SALE中です。 生地の選び方、リメイクの場合。

リメイクのSALE、5月14日(日)まで やってます。

いくつか売約済になってますがまだまだ目ぼしいのも残ってますので是非に!



今日はセールのリメイクチェアをご購入頂いたお客様宅へお届けに行ってました。

そしたら 「これもういらんから持って帰る?」 ってことで↓を頂いてきました。
痛みはあるけど良い椅子! 国産の50~60年前くらいやと思います。
ホテルのロビーで使われてのを貰ってきた、と仰ってました。











































































これはもう張り替えたらめっちゃ良くなります。間違いなく。

さて、生地は何で張り替えようか…

リメイクの生地選びはいつもめちゃくちゃ悩む。
どんな感じで悩んでいるのかと言うと、




この椅子はこういう無地で張れば失敗は無い。 キレイに仕上がります。
店に展示リメイク家具に赤っぽいのが減ったのでオレンジか赤で張りたい。
もしくはブルーの無地。 まだ個人的には青が張りたいブームが続いています。

リメイク品は前々からずっと買い取り、買い付けはしていません。
好意で頂いたモノを修理費のみで出す。 なので質の良い家具がそこまで高くならない。

ソファでもダイニングチェアでも、イメージとしては量販店の新品価格と同じくらいにしたい。
ダイニングチェアのリメイクなら1万円以内に何とか収めたい。
同じくらいの価格で新品とリメイク。 同じ価格で品質ならリメイクが圧倒的に良い。

今回のこういう椅子は量販店には無いです。 造るの大変だから量販店でも高くなるので。
国内生産のメーカーが造ると新品で30万くらいはする造りの椅子です。

無地で張れば7~8万円くらいなら何とかなりそう。

何か良い生地ないかなー、と探してたら本革の在庫で張れそうなのもあった。
革だと当然高くなるので10万円は超えます。

























例えばこれがリメイク販売ではなく、お客様が持っておられる椅子の張替だった場合、
予算もあるし他の家具や家の雰囲気との兼ね合いもあるけど、
基本的には無地で張るのをお勧めすると思う。

生地選びに正解はない。 
それぞれに好みがあるしどこに置くのか、周りの家具との相性もあるから。
僕が良いと思ってもお客様が良いと思わないなら不正解。逆も然り。

好みと環境を取り払って、椅子単体で見た時には正解があると思ってます。
この椅子にはどういう生地が最適なのか、そこには正解があります。


しかし、リメイクの販売はまた別でして、正解で張るという事は普通なんですね。
よく見る感じ。それがベストだから。
なので確かに綺麗なんだけど面白くはない。新品で同じようなのもある。

ならば、他に無いような奇抜な生地で張ったほうが良くないですか?


リメイクの良い所はいくつかあるけど、

①同じ品質の新品よりも安い
②昔のデザインだったり古くなった独特の雰囲気がある
③他に同じ家具がない

だいたいこんなとこやと思うんです。

例えば昭和中期の食器棚リメイク、同じモノはもう売ってない。
品質が特別良いわけじゃないし探せば似たようなのもある。
けど雰囲気がある。こういうの。

























この前出してたソファ、これは似たような形のが市販でもある。
質は良いけど普通に緑のモケットとかで張ると綺麗だけどどこにでもある感じに見える。
だったら面白い生地で他に無いような家具にしよう。


















 売約済になりましたこのソファ。
これなんかはW2200でめっちゃデカいんだけど、
そのサイズのソファがまず他に無いのでサイズ自体が価値やと思う。
無地でも良いけどストライプにしたらより良くなるかな、でこれにした。

















そんな感じで選ぶので普段の張り替えよりも悩みます。
あえてそれでも王道にするのか、確かにその方が売り易い。
けどそればっかりやと面白くない。 特別な感じにはならない。

何でも奇抜にすればいいわけでもなく、王道を外すとやっぱり失敗する事もある。
失敗すると当然売れません。 無難にしとけばよかったー! ってなる。



今回もほんまはこんなん張りたい。



修理やリメイクで色んな椅子、ソファに合わせてきたから失敗することはまず無くなった、
それでも完成するまで分からんもんは分かりません。
自分のセンスも正解案もあんまり信用してません。

何百とある生地、色目から1つに絞る作業。
あっちの方が良かったんちゃうか、同じ生地でも色はこっちのほうが映えたんちゃうか、
毎回思います。

それぞれの椅子に合う生地を選ぶから雰囲気もバラバラになるけど、
それでも僕が選ぶ以上はどこか偏りが出てくるはず。
オーダーメイドの家具製作も似ていて、お客様の要望に応えて造るから
僕の好みは関係ないと思っていても少しは出てしまう、癖とか偏り。

それが店のカラーになればええか、と思ってます。
これがうちのデザインだ! って決めない。 勝手に偏って出てくるのがオリジナリティだと。

何日か悩んで決めます。

現段階ですと、この椅子はデザインも良いし質も良いからやっぱり無地かな、、と。
赤、オレンジ、ブルーどれかにしよう! って15分前まで想ってたんやけど、
展示するのを考えたらむしろ黒とかグレーのほうが良いんちゃうか! とか。

そんな葛藤を何日か続けます。
結果失敗するかもやけど、その失敗にピッタリ嵌る方もいたりして、
そんなこんなでリメイクはやっぱり面白い。

 

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