2013/06/19

149回芥川賞 候補作予想

雑貨と文具、少し増えています。





もうすぐ第149回 芥川賞の候補が発表。

前回の候補作予想は 2/5 しか当たらず。
その後の受賞作予想もしっかり外しました。

今年も続けます。 誰か本の話しようぜ!


~以下本の話です~




文芸誌ひっぱり出してピックアップ。


まずはここ最近で何度も候補になって、いつ受賞してもおかしくない人、

舞城王太郎、本谷有希子、戌井昭人。
この半年で該当作があるのは本谷さんだけだと思う。チェック漏れあったらもう知らん。


・本谷有希子 「自分を好きになる方法」 群像5月号
 もう3度も4度も候補になって野間文学賞、大江健三郎賞も受賞して、
 ついでに結婚もして、話題性もあるし本命っぽい。
 けど違う気がする。今回は候補にも入らない気がする。勘やけど。
 ここで候補に入らなかったら、以後もう取ることはないと思う。
 逆に候補に入ったら受賞の大本命。 

・山下澄人 「歌え、牛に踏まれしもの」 群像3月
 「わたしは右にずっと海を見ていて小さなトンネルを抜けて山も越えてここにたどり着いて
 その街の神社の前のタバコ屋のトイレの壁に書かれていた落書きはpig/dw7523*=だったんだけど
 これって一体なんだろう?」

・藤野加織 「爪と目」 新潮4月号
 「魂」はどこまで無傷のままでいられるのかー
 「あなた」への独白が炙り出す未知の母子像

・松家仁之 「沈むフランシス」 新潮6月号
 『森をつらぬく川は、どこから来てどこへ向かうのか。偶然に運ばれ、北海道の村で
  ひとり生活を始めた女のロマンスと再生のドラマ」

ここまではすんなり絞れた。どれも面白かった。

・日和聡子 「塵界雪達磨 」 すばる2月号
・谷崎由依  「さかなの娘」  文學界6月号
・松波太郎 「サント・ニーニョ」 すばる6月号

このへんも候補になりそう。

・いとうせいこう 「想像ラジオ」 文藝春号
・黒川創 「暗殺者たち」 新潮2月号

三島賞候補にもなったこの2作も面白いんだけど経歴を考えると芥川賞候補にはもう入らない。

文學新人賞の2作品
・守山忍 「隙間」  文學界12月号
・二瓶哲也 「最後のうるう年」 文學界12月号
群像新人賞
・波多野陸 「鶏が鳴く」 群像6月号

どれか入るとしたら「最後のうるう年」か?


芥川賞の受賞作は選考委員が決めるけど、候補作は(wikiによると)
日本文学振興会から委託される形で、文藝春秋社員が絞っていくそうです。

過去の候補一覧を眺めていると、主な文芸誌(新潮・文學界・群像・すばる・文藝)
からおおむね万遍なく選ばれる傾向がある。
1回、2回で見ると偏る場合もあるけど5回くらい纏めてみると平均的に選ばれる。

ここ2回、すばるから選ばれていない。
バランス考えるとここらで2作品くらい入りそうなんだけど、、弱い。
候補作は5作品~7作品なので無理やり1つ入れましょう。

文藝も入ってないんだけど、いとうせいこうと舞城特集だったから該当無しか、、
と思って捲ってたら

・今村友紀 「ジャックを殺せ」 文藝夏号
 これは十分入り得る。 モダン・アクション文学? 面白かった。


というわけで、

<第149回芥川賞候補予想> は↓の6作品。
 
・山下澄人 「歌え、牛に踏まれしもの」 群像3月
・藤野可織 「爪と目」 新潮4月号
・松家仁之 「沈むフランシス」 新潮6月号
・今村友紀 「ジャックを殺せ」 文藝夏号
・二瓶哲也 「最後のうるう年」 文學界12月号
・日和聡子 「塵界雪達磨 」 すばる2月号
 

これでいきます。3つ当たれば御の字。

6/24 (訂正)

 12月号は11月発売だから前回(下半期)に入るんだった。。
というわけで訂正版。

 ・山下澄人 「歌え、牛に踏まれしもの」 群像3月
・藤野加織 「爪と目」 新潮4月号
・松家仁之 「沈むフランシス」 新潮6月号
・今村友紀 「ジャックを殺せ」 文藝夏号
・日和聡子 「塵界雪達磨 」 すばる2月号
・谷崎由依  「さかなの娘」  文學界6月号

二瓶out、谷崎in
改めて見直すと全部外れるような気さえする不思議。


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