今週来週は仕上がった家具の納品ラッシュ。
オーダーメイドのベンチソファも完成。
今は塗装中。来週くらいには納品できそう。
笠木(背中の上のとこ)は全部スピンドル(丸棒)で支えます。
スピンドルは掘り込む穴と棒を、「叩けば入る、引っ張っても抜けない」の具合で
造らないと強度が出ない。
丸棒も四角から削っていくので微妙に、0.数mmで誤差がでる。
調整しながら上手い具合に組んでいきます。
楽しい。
張り替え修理でお預かりしていたあおりのソファも仕上がって納品させて貰いました。
お届けの時にご主人様が不在だったのが残念やってけど、喜んで貰えていると思います。
生地に合わせて広縁に敷く絨毯も新調されるみたいです。
そういうインテリアの楽しみ方、素敵やな、と感心してしまう。
一昨日、思い立って志賀直哉の「雨蛙」を読み直した。
15ページくらいの短編。 志賀直哉で一番好きな作品。
感じ方は昔と少しだけ変わっていた、
特に最後の本を燃やすとこ。
15ページだからネタバレも何もないんだけどざっくり言うと
田舎生まれで一度東京出たけど故郷に帰ってきて地元で学は無いけど可愛い奥さん貰って、
暇だから文学とか芸術とかちょっとかじり出して、
そのへんの知り合いの知り合い(劇作家と小説家)が近くで講談やるから
奥さんと2人で行こうとしたらお母さんが具合悪くなったから奥さんだけ行かせる。
翌日迎えに行ったら夜にどうもそいつらと何かあったみたいだぞ、
探ってみるけどはっきりしない、そんな奥さんみて「超可愛いやん!」って思う。
んで思った自分に驚く。奥さん可愛い。そうだ本を燃やそう。
という話です。
昔は本でも映画でも、「この台詞はこういう意味があって、そもそもそれは~を暗示していて」
みたいな講釈というか解釈、分析して分かったような気になってた。
そういう楽しみ方もあるし突き詰めればそれだって学門、研究になるし、正解もあるんかもしれんけど。
瀬尾まいこ 「図書館の神様」 のラスト前のとこ。 こういう事なんですねん。
勝手に解釈したら良いし、偉そうに分かったように深読みして気持ちよくなってたらいいんやけど、
「好みや捉え方、感じ方は人それぞれやから」 で終わらす奴は滅びれば良い。
当たり前やろがそんなもん。 と思うのです。
今よりもずっと貞操観念とかに厳しい時代。
奥さんが何か悪い事して、してしもた自分に困ってる。
それ見て「ふむふむ、そんな事もあるわな」 「むしろ可愛いやないか!」
妻の不貞は許さない!とか古典過ぎて無理やろ、むしろありやろ。
とか言ってる自分終わってるわー。
はみ出していこう的な、アーティスト思想に惑わされて酔ってる俺めっちゃキモくね?
何気取りやねん。これはヤバいな。
そうや! 本とかもう燃やしてしまお。
そういう話やと思ってる。 そういう話やと思ってるから「雨蛙」がめっちゃ好きです。
自意識って大事だし突き抜ける為には必要なんかもしれんけど、
そこに疑問すら抱かないような人ってめちゃくちゃダサい。
むしろそれなら「普通」であることのほうがカッコイイ。
さてさて、今年のローマも面白い。怪我人だらけだけど何とかなってる感。
フロレンツィ大丈夫なんでしょか…
あと今年もコルツが弱くてアメフトはなんだかイマイチ盛り上がれず。
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