2014/08/15

ロックかロックじゃないかの話。


オーダー頂いていたテーブルが完成。
ウォールナットの2枚剥ぎ。脚は帆立脚。

























脚のデザインはお任せ頂いたので好きに造らせて貰いました。
当たり前だけど自分が好きな形で作るので自分的には大満足。
納品が楽しみです。




























修理もいくつかお引き取りさせて貰ってます。
写真は箪笥の修理とダイニングチェアの張り替え。




まぁそれはいいとして、色々と思う所をまた徒然と。

芥川賞の選評が出ました。
こちらのサイトに要約が載っています。→ 芥川賞のすべてのようなもの

村上龍が珍しく良い事言ってる。
 

 『どの作品からも、切実さが感じられなかった。
 この「生きづらい社会」で、伝えるべきこと、つまり、翻訳すべき無言の人々の思いが
 数多くあると思うのだが、どういうわけか、
 「不要な洗練」「趣味的」という二つの言葉が、全体的な印象として残った。』

言葉にならない感情や想い、不安とか怒りとかも含めて
皆が持ってるそういうモヤモヤした無意識な何かを如何に代弁するか、コネクトするか。

文学は言葉でそれを翻訳する。
ロックは音で翻訳する。

ロックと文学の似てるとこはそういう所だと思う。

その中でも新しく出てくる人たちにしかできない事があって、
Sex Pistols、The JamとかCLASHとかブルーハーツとか。
NirvanaもLibertinesも。

きっと全部、「無言の人々の思い」と重なってたわけで。
ほんでみんなだいたい最初から最後まで全然洗練されてないわけで。


最近も良いバンドはたくさん居る。
京都のHappyとか。二十歳だって。すげーよ。



大阪のNOKIES!とか。


ほんと凄いし恰好良い。洗練されとる。それが悪いわけじゃない。

けどもっとダサくてストレートでぶっ飛んでてもいいんじゃないの?

今はそういう時代だって言うとそれまでだけど。
パンクとかガレージとか、ダサイけどカッコイイやん。

mooolsの新譜が出ました。
旧作に「Zippoの絵柄になりなよ」って曲があって、
まぁひどい曲なんだけど。大好きなんやけど。



 「匿名気取ってその気になって 高みの見物した気になって
  そういう人等に限って クルって回って良いとか言うんだ
  回ってねえ 1ミリも」
 

 「匿名気取ってその気になって 高みの見物した気になって
  そういう人等に限って フェイヴァリットを挙げてはみるが
  結局目新しいものと言えば 洗練されたエロかグロだけ」

最高やと思うんですよ。

洗練されてるから良いんかと言ったら全然違う。

ダサいから恰好良い。 恰好良くてお洒落なだけ、はダサいんやで。


不要に洗練された文学を読むよりも、もっと面白くて響く文章がある。

昔一緒にイベントやってた友達が夜中にtwitterで垂れ流してた文章。
勝手に転載するけども。
ほんまにぶっ飛んでるし最高にロック。
全然共感はできへんけど分かる気がする。

エログロ方面で先端気取った文学なんかよりずっと狂気的で面白い。


 『お金の為に働いてる人は意外に連勤しないのに
 プライドの為に働いてる人は、 満足するまでひたすらに働き続けますよね。
 けどね、 お金の為に働いてる人は残業代とかうまいことつけるので、
 休んで無い人よりお金貰ってたりするわけです。

 でも意地でも、 そんな人より金貰いたくない!

 結局、 仕事できる人は、ひたすらに高みを求めて全てを犠牲にして自己満足的に仕事しちゃうわけです。
 でも、仕事出来ない人は、能力低いから色々時間かかって残業とかしてしまうわけ。
 だから、仕事が出来る人はお金貰えなくて、 仕事が出来ない人がお金貰える世の中なわけです。

 そういう意味で言うと 時給で給与が発生する方は圧倒的に人生勝ち組なわけですよ。
 仕事が出来ないほど 給与が増えるわけですから。
 だからこそ 僕は死んでもそれに負けたく無いから死ぬかもしれん。
 と、毎日感じながら働き続けるわけです。

 地位とか名誉とかじゃなくて プライドですよね。
 ユーガッザマネーで アッガーザソウなわけで お金とか別に本当にどうでもいいわけですよ。
 ロックンロールな自分に酔いたいだけなんです。
 そういう意味で ロックンロールが好きじゃなかったら絶対に適当に仕事してたな。と、思います。

 何の話や。 と、言われたらそれまでですが
 僕はあんまり 息抜きとか、リフレッシュとか、趣味とか、遊びとか一切無くても、
 お金とかも全くいらないから 働き続けられる真面目系男子です。
 と、いう話です。
 

 これがまた異性からすると 死ねとしか言えない非生産的な人間なわけです。

 要するに、 消え去るより、 燃え尽きたい と、思って生きてるわけですね!』



むしろブラック企業で働きたい、とかも言ってた。
全然意味分からんけど。 僕は息抜きとか趣味とか遊びが欲しいし、お金も欲しい。

めっちゃロックやと思う。 最高やと思う。


新譜に入ってる、moools「はしご」の歌詞が大好きです。



 「僕の はしご を外してくれないか。 もう少しで届きそうなんだ。届きそうなんだ。」
 
 

   「 はしご なら外してくれないか。  もう少しで届きそうだから。届きそうだから。」

そう!そういう事やねん! って思う。


どうすか! 何が言いたいのか全然分からんでしょ!
自分でも全然分からん。

だから音楽聴いて本を読む。

僕は本も書かないし楽器もできないけども。

洗練されてたまるか、売れたくてやってんちゃうぞ。

そういう気持ちでやってます。 


上っ面だけの流行りに乗ったお洒落な感じとか、
雰囲気だけでラノベみたいなサブカル文学とか、
洗練されてるように見えるだけのスカスカなロックンロールとか、

そんなんよりグッズグスで意味分からんくてもいいから
ちゃんと響くようなモノに触れたいと思うし、自分もそうでありたい。



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