2014/01/26

家具のコピー。embraceの事。

※ 来週の土曜日~月曜日(2/1~2/3)まで出張の為、お店はお休みとなります。
   2/5(水曜日)より通常通り営業致します。
   ご迷惑お掛け致しますが宜しくお願い致します。


もう1月が終わろうとしています。
早いわ。早すぎるわ。

耳と鼻が何かおかしい、と2週間くらい前からブツブツ言ってたんですが、
これは中耳炎や。たぶん。明日病院行きます。
職人さんに
「見た感じ体強そうやのになー。酒も飲めへんし、体弱いし、見かけ倒しやな。ハッハー笑」
と笑われました。仰る通り。


久しぶりに苦戦しましたコチラのご依頼。
前はメーカー別注で作っていたケース、同じモノがご入り用。
4方がアクリル。前は引出みたいにスライドします。

メーカーがもう作れないとの事なので、
全く同じ仕様で制作。総無垢。

現物を確認、採寸して作ったんですが、
丸脚、しかも角度付き。 確認した瞬間にちょっとだけ後悔しました。

使用も作り方も同じで!というご依頼受けたわけではないので
造り易いように変更しても良かったんだけど、
それは何か悔しいから全部同じように作りました。

アレンジして誤魔化すより、まず完コピできるか試してみたかった。






何とかなりました。楽しかった。

時間をかければ勿論なんの問題もないんだけど、
図面無し・現物無しの状態で、前と同じ値段で出来るのか、心配だったけど
意外とやれるやん、とちょっとだけ自信にも。


椅子の張替も仕上がってきてます。
修理前のも完成後も、椅子がいっぱいあると嬉しくなる。

明日からは大物のソファにとりかかります。
寸法取った生地が置かれていて、何かいいな、と。

先日、とあるソファを廃棄で引き取ったので裏側を覗いてみたら



木部はもう何でもいいからとりあえずくっ付いたらOK。
ビスは途中で止まってる。
Sバネ2本!横に申し訳程度にウェーピング2本。
これ全部、負担がかかってこうなったんじゃなくて元からこの造り。

椅子やソファは中身も大事、っていうのがこういう事。
椅子張り職人が
「安価な量産家具は中身がほとんどゴミやで。そうでないとあんな値段で造れるかいな」
ってよく言ってるのもこういう事です。

安いには安いだけの理由がある。
メーカーが安く作る為に頑張るのにも理由がある。
だからこのソファが悪い家具というわけではない。

ただ、こういう事だよ、っていうのはとても大事。

お値段以上のモノなんて無いんです。
お値段相当。です。



脱スマホ、とか何とか言っていたので、
お客様やお知り合いの前でスマホ使って何度も突っ込まれています。

あげくに購入2週間でガラケーの液晶にヒビを入れました。
なんという事でしょう。


えー、たまには音楽の話も。


Embraceの新曲が素晴らしい。



90年代末に出てきたイギリスのバンド。

ドイツW杯のテーマ曲にもなった↓とか↓とかが有名。




このembraceというバンド。
僕が初めて観た外人のライブが彼らで、思い入れが凄くあるバンド。

高2か高3だったはず。1stアルバム(oasisのパクリだとか当時は色々言われた)が
とにかく好きで、来日するやんけー!で行ったわけです。
今は亡きバナナホール。超懐かしい。

初めての洋楽バンドのライブ。雑誌なんかで読むと、何万人の観衆を集め~とか書いてて、
そういうバンドなんだと思ってた。
こんな感じ↓の写真とか載ってるし。デビュー直後は売れてたし。



ドッキドキで梅田の町を歩いて、バナナホール見付けたんだけど、
ほんまにここか? これ地元の友達がやってるライブハウスをちょっとでかくしたくらいちゃう?
僕の中では何万とは言わなくても何千人とか来ると思ってたのに。
知らんから。来日バンドのライブ事情とか。

中入ったら広いんかなー、と思って外で待ってたら、
外国が何人かたむろってる。メンバーに似てる。超似てる。
いやまさか、そんな事あるはずないやろ。誰もサイン求めたりしてないし。

中入ったら、別に広くない。こんなん絶対入りきらんやろ!
と思ったら人が増えない。増えないままライブ開始。たぶん200人くらいしかいなかったと思う。

最前列余裕。
メンバー出てきたら、やっぱりさっきおった奴らやん!

途中のMCでVoのマクナマラ(兄)が自分のブーツを脱いで、片手に掲げ
「これさっき買ってん。めっちゃカッコイイやろ!ジャパン最高!」
みたいな事言ってた。 何か思ってたんと違うけど楽しそうにライブやってた。

高校生の僕は↓こんな感じを想像してた。


良いライブだったし、近くで観れてお得な気がしたけど複雑。

今となっては良い思い出。
それ以来、来日はたぶんしてないと思う。フェスも来てないと思う。たぶん。

じゃあ今現在、売れてるのかというと、そうではなくて、
もし来日が決まったとしても同じくらいの箱になると思う。

来日したら絶対行く。
この曲をまた合唱したい。




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2014/01/18

外れ。

第150回 芥川賞は

小山田 浩子 「穴」 が受賞しました。




























当たった! とは言えない残念な結果に。

8月発刊の新潮で読んだ時点で、

11月にも


なのに最後の最後で色気を出してダブル受賞予想。

なんでそうなるのか... 残念。 無念。

言い訳。

今回はずいぶん選考が長引いたみたいで。
選評はまだ出てないけど、長引いた理由がいとうせいこうならほぼ当たってるけどね!
あー、悔しい。

小山田 浩子 「穴」

川上弘美さん曰く、
 「自分の知らない小さな世界への違和感を普遍的に描いている。
  リアルさに裏打ちされた幻想味を書いた筆力に驚いた」

違和感や幻想を感じさせるけど、描写の上手さで凄く自然で日常的。
面白いし、怖い。
良い小説です。ほんとに。 1月末に発刊。
長く活躍して欲しい作家さん。
これから何を書くのか楽しみ。

これで芥川賞は4回、直木賞は3回連続で女性作家が受賞中。



昨日は納品でした。
ウォールナットの丸テーブル+ウォールナットのチェア
ウォールナットはザックリ作るよりキレイに削るほうが映える。

修理、リペアのご相談も増えてきました。
この生地もそろそろ張れそうです。


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2014/01/11

チェアリメイク、芥川賞予想。

年末に入った中古家具を少しづつ直しています。

いつもは余った椅子生地で張ったりしてます。
そうすると生地代金が不要だから安く出せるので。
その分、選べる生地に限りがあるから難しくて、

今回は綺麗な椅子だったので生地も買ってきました。
US産 ヴィンテージ生地。椅子用ではないですが。




いい感じ。
椅子生地に比べると薄いので摩耗には弱いけど
生地自体の強度は張り職人お墨付きなんで大丈夫です。

¥16,800(税込)

1脚しかないのが残念やけど、お勧めです。

他のもHPに載せました。売れちゃったのもあるけど。


今年もちょっとづつしか動けないけど、ボチボチ進んでいきます。

明日、1/12(日)は午前中に見積もりがありまして、
12時頃にOPEN予定です。

申し訳ありませんが宜しくお願い致します。



さぁさぁ、

大150回芥川賞の発表が近づいてました。

候補作予想を凡ミスで忘れてたからあんまりやる気が出ません。

読み直しもしてません。

候補はこの5作品。


いとうせいこう 「鼻に挟み撃ち」      『すばる』12月号
岩城けい    「さようなら、オレンジ」  『太宰治賞2013』
小山田浩子   「穴」            『新潮』9月号
松波太郎    「LIFE」           『群像』7月号
山下澄人    「コルバトントリ」      『文學界』10月号


「さようなら、オレンジ」は未読です。
太宰治賞を受賞して既に発刊されています。

受賞を予想するには色々なファクターがあって、
内容は勿論なんだけど、その辺は専門家じゃないと判断が難しい。

とはいえ、選考委員それぞれの好みにも左右されるので、
その作品への書評、選評は重要。

それと過去に候補になってる場合はその時の選評。

ここまでは作品自体への評価だから分かり易い。

あとは、発刊される場合の発売日も大事。
芥川賞受賞作! で発売できるかできないか。
出版社にとっては大問題。

今回は「さようなら、オレンジ」以外はまだ出てません。
「穴」と「LIFE」は狙ったように1月末に発売予定。
「鼻に挟み撃ち」と「コルバトントリ」は未定。

その辺も踏まえて、考えてみる。
個人的な感想や好みは省いて。


・いとうせいこう 「鼻に挟み撃ち」
 
 前回の「想像ラジオ」でサプライズ候補入り。
 25年前に文壇デビューしててブランクはあれどなんで今さら芥川候補に?
 と思ったらまさかの2回連続で候補入り。
 これは、、取るでしょ。
 前回の選評、否定的な意見もあるけどそのほとんどは「テーマ」が原因。
 真っ向から否定するような選評は無かった。
 
 
・岩城けい 「さようなら、オレンジ」

 読んでないから内容も何も知りません。
 太宰治賞の選評を見てみると、小川洋子さんがべた褒め。
 小川さんは芥川賞の選考委員でもあるので当然推すでしょう。


・小山田浩子 「穴」

 昨年の三島由紀夫賞に前作「工場」がノミネートされています。
 受賞はしなかったけど、その時の選評を読み直すとおおむね良い評価ばかり。
 選考委員でかぶってるのは川上さんだけ。そこまで推してないけど良い感触。
 

・松波太郎 「LIFE」
 
 群像8月の創作合評
 「小説におけるユーモアやギャグの観点から見た場合、この作品の美点は
  物語内容ではなく言葉の表面的な技術で笑わせるところにある」
 合わせて町田康をその名人だと語っています。
 
 笑える、っていう方の意味で面白いし、すごく上手い。良い小説。

 4年前に一度候補に挙がって、ボロクソ言われてます。
 ちなみに町田康も受賞はしたけど賛否が極端に分かれてます。
 宮本、村上あたりは酷評する予感。難しいと思う。



・山下澄人 「コルバトントリ」

 前回に続いて3度目の候補。
 選評を振り返ると、小川・奥泉は2度とも推してます。
 前回、他の委員は否定的。

 “わたし”の人間性を描こうとはしていない。

 去年の選評で使われた言葉。そこが特徴で肝になる部分。
 独自のスタイルと世界観、山下文学として確立してると思う。
 新しい試みともいえるけど、その方法論自体が否定された場合、
 いくら質が上がっても難しいと思う。
 ブレる事なく、同じ方法論でここまで昇華したか! と思わせないと難しい。
 


と、いうわけで、山下&松浪を候補から外します。

「さようなら、オレンジ」は未読だから考えない事に。


色々考えるとやっぱり、いとうせいこうは鉄板やと思う。

前回酷評している選考委員もいないし、30年選手やからそりゃ上手いし。
昨年後半から誌面にもたくさん出てるし、
過去作と合わせて売りたい、っていう業界の思惑もありそう。

前にも書いたけど、wikiによると、

 「候補作の絞込みは日本文学振興会から委託される形で、
  文藝春秋社員20名で構成される選考スタッフによって行なわれる。」

絞るのは作家でも評論家でもない、業界の方々なのです。
選考委員は挙がってきた5作品を比べて、真摯に評価する。

 「芥川賞は対象となる作家を「無名あるいは新人作家」としており~」

ブランクはあれど既にベテランのいとうせいこう。有名人だし新人じゃない。
なんで対象に組み入れたのか。
どうしても捕らせたいんだと思う。


ただ、いとうせいこう1人が受賞だと座りが悪い。

そこで内容的には申し分のない、

小山田浩子 「穴」も受賞すると思う。

ダブル受賞が落としどころ。


いとうせいこう&小山田浩子

で!



当たるかどうかは別として、この予想、作品を読んでなくてもできる。
過去の選評や書評だけで予想できる。バカみたい。

賞レースエンターテインメントとして楽しむのが吉。

「俺の文学論」を元にして、点数付けたり予想しても意味がない。
それはそれで面白いけど。



小山田浩子 「穴」
僕はめちゃくちゃ好きです。
素晴らしい小説やと思うから受賞して欲しい。

松波太郎 「LIFE」 も下らなくて面白い。
「LIFE」と同じ号に載っている
丹下健太「猫の目犬の鼻」も好き。丹下さんの本は全部好き。

綿谷りさ「いなか、のすとーかー」も良かった。
1月号だけど 吉村萬吉「ボラード病」が凄い。

今年は「脱スマホ」で読書量を増やすんや!



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2014/01/09

デスクのリメイクとスマホ。

去年入った50年モノのデスク。

リメイク完了しました。

天板の割れ修理、全体を削って再塗装。

もともと状態が良かったけど、さらに良い感じになりました。

とりあえずFBにあげたところ、当日で売約済になっちゃいました。
お問合せも頂いていたのですが、申し訳ありません。

だいたいいつもFB→BLOG→HPの順で更新しています。
面倒な順に遅くなります。
どうしても早いモノ勝ちになるのでこっそり見てみて下さい。

お店のページよりも個人のページで更新する事が多いです。
こちらです。→ Facebook




















































今年は前半に面白いリメイクモノをちょくちょく出せると思います!


さてさて。

データが消えたスマホ。

ついでに環境を変えてやろうと色々試行錯誤中。

「脱・断捨離」に続いて「脱・スマホ」を目指して。


きっかけは色々。

年末年始で街中へ出る機会が多くて、
ウロウロしてるといわゆる「歩きスマホ」してる人の多い事。

自分も含めて、

待ち合わせ中もスマホをポチポチ。
車で移動中も信号で止まればスマホ。
家でゴロゴロしてても気付けばスマホ。
寝る前に布団の中でスマホ。

これはどうなんだ、と。

以前にお知り合いが書かれてたお話し。

 旅行中に電車の待合室でスマホの充電がなかったからボケーっとしてたら
 近くにおられたおばあちゃんが声を掛けてくれた。
 「どこから来たの?」 と。
 電車まで時間があったから土地の事とか色々お話しができて、
 おばあちゃんも
 「最近の若い子はみんな携帯を見てるからね。こうやってお話しできて楽しかった」
 と仰っていたと。
 スマホを見ずに、景色を人を、ボケーっと見る事のも大事だな、と気付いた。

みたいなお話し。

良い話。 そうやと思う。

スマホでtwitterやFacebook、まとめサイト見たり、ゲームしたりするよりも
何でもないいつもの景色でも、周りの人でも、ボケーっと見てる方が、漠然とだけど
自然で良いなー、って思う。発見もあるし、考える事もある。

暇だけどね。
暇だと色々考えてしんどい。
暇潰しできるモノ≒無駄なモノ はそれから逃げさせてくれるから魅力的。
無駄なモノほど魅力的。


でもさ。 無理やろ。

暇つぶしだけの問題じゃなくて、
無いと困る程じゃなくても、無いと面倒で仕方ない、スマホもそんな物になっている。

僕自身、そんな上等な人間ではないので、
便利なモノ、魅力的な暇潰しには抗えません。
ゲームも大好きです。家帰ったらテレビかPCの前から動きません。

例えば、都会の生活に疑問を感じて、
出来るだけ自給自足に近いスタイルで田舎で暮らす。

気持ちは分かるし、憧れはあるけど、
やっぱり便利な都会で暮らしたい。

俗物なのです。中途半端なのです。


意識的な暮らしを! とかそんな崇高な話じゃなくて、

スマホいじってる時間の8割ぐらいは無駄やろ。
本当はその時間で本読んだり、色々考えたり、誰かと話したり、景色見たり、色々できるんちゃう?

そう思った。 スマホに依存しちゃって全然スマートちゃうやん、と。

出来る人は持ってても自制できるんやろけど、
俗物なので無理です。
便利だし暇つぶせる=楽しいから、ついつい触ってしまう。

スマホいらん! は無理。便利だし。
でも暇潰しには使わないようにしたい。


ならば! 
基本スマホは使わず、電話とメールしかできない携帯を持つ。必要な時だけスマホを使う。 
ついでに仕事用でタブレットは欲しい。

アドレス帳も全部消えたし、iPhoneに拘りもないからこの際キャリア変更しても大丈夫。

と、いうわけでベストな組み合わせを年始から試行錯誤しておりました。
連絡先が分からない方がいっぱいだから電話番号は変えず、かつ料金も下げれる形。

ポケットWifi + ガラケー + タブレット
スマホ(テザリング) + タブレット
電話とメールができるポケットWifi + タブレット

などなど。

色々悩んだ結果、
willcomのガラケー + E-mobileスマホ + タブレット

これになりました。
willcomガラケーにBluetoothで着信、発信を飛ばせる機能が付いたやつがあって、
これなら番号変えなくて済む。しかも誰とでも定額で仕事の通話料を下げれる。
スマホもWillcomで契約したnexus5。
これだとスマホの価格も安く(テザリング無料)、ガラケーも持てる。
お正月キャンペーンを駆使するとなかなか安い!
誰とでも定額だから仕事で電話使ってもほぼ無料なので通話料はほぼゼロ。

今までのスマホ1台分と同じ価格でガラケーとWifiルーターが付いてくるような感じ。

スマホは基本使いません。ルーターです。必要な時だけ鞄から出す。
ここは自制しないと仕方ない。頑張ります。

とにかくスッキリした。 基本はこれしか使いません。

















ついでにタブレットも型落ちのnexus7にしました。
スマホもタブレットもGoogleさん。
仕事のメールはG-mailだし、BlogもGoogleだから結構便利。

これで結局スマホを取り出してポチポチやってたら本末転倒。
ポチポチやってるの見かけたら罵倒して下さい。


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2014/01/04

年、明ける

あけましておめでとうございます。

結局1日以外は毎日お店でごそごそしておりました。

本日4日より営業開始しています。

今年もボチボチと。やります。



昨日、iPhoneのデータを全て消してしまいした。
さすがにそろそろ新調しないとボロボロだから、と思ってバックアップを取ろうとした結果。
全消去。

家のPCの液晶を破壊して以来2年くらい同期もアップデートもせず、
店のPCに何も考えず繋いだところ、初期化。

同じミスをiPod、iPhone合わせて3,4回やってる気がする。
全く学習能力が無い。


とりあえず電話とメールは使えていますので連絡は取れます。




今後はこのような事が無いように、
iPhoneもMac製品も使わない事にします。
完全に逆恨みです。自戒です。

相性が悪いというのか、要領が悪いのか、機械音痴なのか、
データを移行したり同期したり、という作業全般が苦手。

そういう意味では自業自得ながらデータで所有する怖さは身を持って体験しております。
何度も。

iPodに万単位の曲を入れて、バックアップ取ってない状態で初期化した事も。
泣けます。 
アルバム1枚を10分で取り込むとして、1000枚でも10000分=166時間=7日弱
恐ろしい。

自分が悪いんだけどそんなんだからデータ化に否定的です。


話が飛躍して長くなります。


レコードとCD、その他音楽機器と本を家から全部移動しました。
ある意味究極の断捨離。
家はスッキリした。 経験してみて分かった事。 

「断捨離」とは
  モノへの執着を捨てることが最大のコンセプトです。
  モノへの執着を捨てて、身の周りをキレイにするだけでなく、
  心もストレスから解放されてスッキリする。
  必要もないもの、使わないものを手放すことで、
本当に必要なもの、本当に価値のあるものがさらに浮かび上がってきます。

「もったいない」の精神に縛られてしまわないように。
何でもかんでも勿体無いから!いつか使うかも!で溜め込むのは良くない。
それはよく分かる。

本来の断捨離はそういう意味だったはず。
たぶんだけど僕らよりももっと上の世代に向けた話だったはず。

今は何となくだけど、とにかくモノを少なくシンプルに暮らす、みたいな意味で使われる事も多い。

それって行き過ぎると逆効果じゃない?
使わない物は捨てる!シンプルな暮らし!に縛られて余計ストレスになるんじゃない?
ストレスから解放されるのが目的でしょ?

「本当に必要なもの、本当に価値のあるもの」
これも本来は、溢れるモノの中で『生活』にとって必要で価値のあるモノ、っていう意味のはず。

家のそこかしこに山ほどボールペンやら色ペンがあるよりも、
1本でいいから場所をちゃんと決めて置いてあげればスッキリするよ、的な。

使わない食器は処分して、使う食器だけを残すとスッキリ。

それで良いペン、良い食器の価値が浮かびあがるかと言うとそれは別の問題。
『モノ』の良さは比較して色々使ってみないと分からんに決まってる。
必要なモノしか置かないからモノを厳選するようになって結果価値が浮かびあがる、
という話もあるみたいだけど、違う。
持ってないと、所有して使わないと、比較しないとモノの良さなんて分からない。
モノ自体の価値はたくさん持ってて比較するからこそ分かる事。

モノを手放すことでモノ自体の価値が浮かびあがる事なんて絶対ない。

断捨離のいう
「モノへの執着」は、勿体ない精神に置き換えると分かり易い。
勿体ないから何でも置いておこう、はよくない。

好きなモノへの執着まで無くしたらシンプルにつまらなくなる。



もう1つ。
物質として「そこに有るモノ」には質量とは別にパワーがある。
場所を取るっていうマイナスの分だけ、プラスに働く力がある。

ほとんど読み直す事はないかもしれない大量の本。
置いてると邪魔かもしれないけど、無くなると喪失感が凄い。

「本は読まなくても置いてるだけで半分読んだようなモノ」

これも同じ意味。
そこにあるだけで違う本を読むモチベーションになったりもする。
置いてるだけでも意味があるんだな、と実感。

モノ作りは言うまでもなく、日々の生活でも外からの刺激は多ければ多いほうが生活は面白くなる。
人との出会いもそう。たくさんのモノに触れる事もそう。

そこに有るだけでモノは刺激をくれる。


好きなモノに囲まれた環境がお店に出来たんだけど、
至福です。何でもできるような気がする。 


CDもレコードも本も、全部データ化する事だってできる。
これ全部、PC1台とHDで収まる。
省スペースでスッキリ。
さて、それは本当に良い事なんでしょうか?

おじさんみたいな物言いになるけど、
若い世代がモノへの執着が薄いという話。仕方のない事だと思う。

もしも自分が10代の時に数千枚のレコードやCDが
何千冊の本が、急に無料で手に入っていたとしたら
こんなにのめり込む事もなかったと思うし、データ化してスマートにしたいと思うんじゃないかな。

それって検索したらネットで何でも聴ける、見れる、読める、今の現状とほぼ同じ。

執着するには理由と過程があるんだけどそれが無くなる。
オンラインで全部持ってるし知ってるから。


図書館やレコード屋、服屋さん、雑貨屋さんに行った時のウキウキする感じ。
あれって絶対、『モノ』の持ってる力なんだと思う。
紙で読むのとPCで読むのと、比べると読解力に差が出るっていうデータもあるみたいで、
それもモノの持ってる力。


『本当に必要なもの、本当に価値のあるもの』

生活にとって必要かは別にして、自分にとって必要で価値があるモノとその価値は

執着できるモノ、好きなモノがたくさんあって、それに囲まれた環境から浮かび上がる。


 モノへの執着が豊かな生活と心の安定・向上を促し
 使うか使わないかは別として好きなモノに囲まれる事で
本当に必要なモノ、本当に価値のあるモノがさらに浮かび上がってきます。


っていう「脱・断捨離」が広まって、
スッキリしなくてもいいから好きな家具に囲まれたい!
って人が増えたらいいな。

などと、正月からグダグダでした。



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