2013/05/29

箪笥のリメイク

梅雨入り!

あれやこれや、納品の時には降らないで欲しい所ですが、
雨男なので狙ったように降るんだな。

明日は大丈夫だといいけど。

Vampire Weekend の新譜が評判良いです。
こんな天気にはピッタリ。

Vampire Weekend - Step

前にちょっと書いた、テーブルを作る用にお預かりしている
榧(カヤ)の木。 イチイ科、将棋・碁盤、昔は仏像彫刻などによく使われる木です。


 切ってみると小口からすごい匂い!
バニラみたいな、上品な匂い。
削るまで半信半疑やったんですが(榧は珍しい木材。どこにでもあるような木ではないので)
間違いなく榧でした。

ヒビや割れがあったり、芯を持った材もあるので色々考えながらテーブル作ります。
カットした残りの部分をちょっと削ってみた。



榧は耐水性、耐腐性にも優れているので、まな板としても高級品。
余った所でお客様へプレゼント。

今回の機会がなければ、触る経験もできなかったんじゃないかな。
そんな木材なので楽しみながら、丁寧に作ります。
ほんまに良い匂い。木は面白い。


こっちは箪笥のリメイク。
上台は外して、抽斗だけの下台に天板を載せてチェストに。






天板の面を下に合わせて、色も合わせて。
天板はタモ、無垢材。ウレタン塗装。



箪笥などの箱モノ。 サイズや奥行を変えたり、再塗装すると
一度バラしたり削ったり。手間がかかる分だけお値段も上がります。
これなら天板をつけるだけ。
捨てるはずの家具もこんな方法でまだまだ使えます。


もう1つ、先週からお店に置いています。

革のお手入れセット、と、布・ファブリックのお手入れセット。

どちらも基本的には
・汚れ落とし
・耐水、防汚
の2つが入ってます。

革も布もシミが付いたりはどうしても気になるところ。
ソファやチェアの張替、オーダーソファをお作りする際に
お手入れの方法をご質問受ける事も多いので、置いてみました。

布の防水はスプレーするだけ。布も傷めず、きっちり撥水。
革も手入れしていれば汚れ具合が全然違います。

普段はズボラな僕ですが、
ちょっと良い靴を買ったりすると嬉しくなってちゃんと手入れする。
手入れしてると愛着が湧いて、大事にする。

家具もそうやって大事にして貰えるように。
メンテナンスも相談して下さい。



 〒586-0021 大阪府河内長野市原町4-1-30
 TEL 0721-53-6505 
 FAX 0721-55-1025
AM10:00~PM19:00 火曜定休


2013/05/23

オーダー製作と修理

先日ご来店頂いたお客様。
ダイニングテーブルとチェアを探しておられて、
サイズや配置、無垢と突板の違い、塗装の種類や、
安いテーブルと高いテーブルの違いなどなど

色々お話させてもらいました。
とりあえずはご検討頂いて
今日ご注文頂きました。 


サイズで悩まれていたお客様が
「テーブルって一生のうちでいくつも買うもんちゃうからね」
と仰っておられたのですが、その通り!

ネット通販や量産家具、メーカー家具、オーダーで作るお店もいっぱいあります。
色々比べてピッタリくるものを探すのは当然なんですが、

何が違うのか、どこを見ればいいのか、ってなかなか難しい。

オーダーでお作りさせて貰う場合も
ご希望を聞いて形にするというよりは、
色々とお話しているうちに希望の形が見えてくる事が多いです。

例えば、
4人で使うんだけど、長さ160cmと180cmのテーブル、どっちがいい?
椅子2脚とベンチ1つにしようと思うんだけど、
テーブルは新しくして椅子はそのまま使いたいんだけど、

間取りや家族構成によってお勧めするモノも変わります。

「お子様が小さいから椅子はこの方がいいかもですよ」
「なるほど。じゃあサイズは?色は?」
「椅子はそのままなら色は椅子に合わせましょうか?
 サイズは間取りによりますねー、どんな配置ですか?」
「じゃあ塗装は? テカテカしたのは嫌なんだけど」
「この色ならオイル塗装はやめといたほうがいいかもですね。
 ウレタンでも艶なしならテカテカしませんよ」

そんな感じで形が見えてきて、

「勉強になったよー、ありがとう!」 と言って貰える事は多くなりました。

自分で作るし、図面も引くし、メーカー家具も扱っているし
USEDも修理もやってるので

展示している中から選んでもらう、っていう前提の家具屋さんの接客と違って
「家具の選び方講座」 みたいになってきてます。
「これで頼まんかったらコンサル料取らなアカンやろ」って冗談でも言って貰えたのも嬉しかった。

結果、注文頂けるとそれはそれは嬉しいわけです。


お昼過ぎに注文頂いて喜んでたら昼からの作業でおもいっきりミスりまして、、
調子乗ったらイカンですね…


納品間近のカウンターデスク、横に置くプリンター収納用のBOXもできました。


チャーチチェアとロッキングチェアの脚を合体。
ロッキングチェアもお客さんの持ち込み。面白い修理でした。
屋外に置いてたので表面もガサガサになっていて、
おかげで磨いて色入れたらええ感じに。偶然やけど結果オーライ。







定休日に用事もありつつまた実家へ。
ついでに神戸まで足伸ばしていつもお世話になっている骨董屋さんへ。
自分用と店のディスプレイ用に色々購入。

お酒飲めへんのにビールジョッキ。ドイツの。可愛い。



気付けばそのお店にもそこそこ長く通ってる。
たまに顔出して、お話して。

堺に引っ越して何年だろ、3,4年かな。
色んな出会いがあって、好きなお店も増えました。
最近もなかなか行けてなかったご飯屋さんへ。
何食べても美味しくて、また好きなお店が増えました。

あの人のところに行こう、って思えるお店がたくさんあるのは幸せ。

うちもそんなお店の1つになれるように。ボチボチと。

また余談やけど、
口コミサイトなんかじゃ結局何も分からんですよ。

大事なのはお勧めしてくれる人と、自分との関わり合い。

何でも音楽に例えちゃういつものヤツやけど、
例えどんなに詳しい人でも、その人がどういう人か分からないとお勧めされても何とも思わない。
自分と相手と、お互いに趣味趣向やら音楽観やら、毛嫌いするモノも知った上で
お勧めされると嬉しいし、聴いてみようと思う。
だからお勧めするのもされるのも、結構博打だし、勇気いる。

自分が好みだからお勧め! イマイチだったから星1つ。

そうじゃなくて、この店、この本、このCDを、「あの人」にお勧めしたい。

そういう繋がりを大事にしたいです。
ちょっと自戒も含んでます。
お勧めするにももっと責任持たんとイカンね。


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2013/05/18

リフレッシュ



中学からの友人と、久しぶりに和歌山へ。

美味しいモノ食べて、海見ながら温泉。
ウロウロして、美味いモノ食べて、帰る。

いつものパターン。 

リフレッシュ!

昨日は Ken Stringfellow(The Posies) のライブへ。

少年ナイフの途中くらいで到着。
良いライブでした。
マイク無しの生声ライブとバンドセット。

10年前くらい、maleがまだcafe blueだった頃はほんとによく遊びに行っていた箱。

中はあんまり変わってなくて懐かしかった。

















 少年ナイフとRockbottomをステージに上げて、


 「みんな知ってる曲やるよー!」


 がこの曲。最高や。


 Flaming Groovies - Shake some action 









   というわけで今日のBGMはPoseisです。

  昨日もやってくれたこの曲。

  The Posies - Solar Sister
 













 この前テレビ見ててCMで流れた曲。

 すげー良い曲使ってんなー、誰だ?

 と思ったら、













 HOTEL LIGHTS やないか!

 HOTEL LIGHYS - Amelia Bright



ついでに本の話
三島由紀夫賞が発表されました。

村田沙耶香 「しろいろの街の、その骨の体温の」 が受賞。
んー、、と読んでない! どれに載ってたんだろ。
・いとうせいこう 「想像ラジオ」
・松田青子 「スタッキング可能」
・小山田浩子 「工場」
候補作のこの3つは文句なしに面白いです。特に上2つ。



文芸誌で読んで気に入った小説、

その後ハードカバーで発刊されたとして(されない事も多々あるんです)

買うか買わないか。

文芸誌は色々読めて1000円。

ハードカバーだと1作品で1500円とか。

しかも一回読んでる。

よっぽど気に入らないとなかなか手が出ない。

でも欲しい。










ハードカバーは高いしかさばるから文庫派。
っていうのたまに聞きますが、
有名作家さんの書き下ろしなどは例外として
だいたいは 文芸誌→ハードカバー→文庫 の流れで出てきます。
売れなさそうなのは発刊されないし、ハードカバーで売れないと文庫にもならない。
文庫に限ると、売れる売れないで淘汰された本しか読めないかも?

その点、文芸誌は分量なら4.5冊分で1000円。文庫より安い。
もしかしたら売れないけど自分好みのが見付かるかも。
全部読まなくても十分元取れると思うんだけど、
全然売れてない。 面白いのに。

まぁいいや。仕事しよ。


今日も椅子直す!
少なくなってきた木材もまた入りました!



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2013/05/13

ナラの別注家具作り




ガサガサの木の状態から。

ざっくりカットして、削って削って、平面出して、直角出して、削って
寸法合わせて、削って、仮組して、削って、組んで、調整して
研磨して、研磨して、塗装して、





2400x450 ナラのカウンターデスク。
同じ材質でワゴンも作ります。
納品が楽しみです。

テーブルをご注文頂いているお客様にトランクを頂きました。
寅さんが持ってるような、革の鞄。
大事にします!

トランクも嬉しかったけど、
「来るたびに欲しいモン増えるなー」 と言って貰えたのが嬉しかった。

雑貨類、ちょっと増えてます。
USED家具は修理が間に合わず、まだ増えてません。

ボチボチやります。



某SNSでのお友達の呟きに頭ぶん殴られた気がした。

 「後になって読み返したら恥ずかしくてたまらないような内容だと分かってる。
  けど、どこに出しても恥ずかしくないようなテキストなんて誰が読みたいんだよ。」

いやー、、仰る通り!

恥ずかしかったり、自信がなかったり。
嘲笑されるかも? いい恰好したい?商売だから?
どうでもいいや。
飾らず、背伸びせずに今あるままを。

ちょっと反省。


カッコいいのは恰好悪いし、
お洒落なのはダサい。

ダサいから恰好良い。 です!


まだまだやれるのに恰好良くキッパリ引退した中田ヒデより、
全盛期の面影なんて見る影もなくなってもグズグズやってる三浦カズのほうがカッコいいやろ?


変な女にだまされて、そんな奴ちゃうかったのに急にラブやピースを振りかざしだした聖人気取りのロックスターより
金の亡者と呼ばれてもグズグズやってるアイツのほうがロックやろ?


 そっちはどうだい上手くいってるか?
 こっちはこうさ、どうにもならんよ。 

だから最高なんやろ?
 
サニーデイサービスが大好きです。
ソロになってからも大好きです。

だからこそ、

こっち↓は最高やけど

こっち↓はクソだぜ!
 

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2013/05/05

アンティークってなんだ?

すっかり書くの忘れてましたが、
GWも毎日営業してました。

たくさんお客様来て頂いた日もあれば、
めっちゃ暇で作業が捗る日もあり。

ボチボチやっております。

BRUTUSの今月号が年一回の「居住空間学 2013」




















 

 
 
ラステック、ブロカント、アンティーク風、シャービーシック

色んな呼び方があって一括りにはできないけど
今流行りのあの感じ。クタッとしたキレイ過ぎない感じ。


今日はテーブルを探しておられるお客様が多く、色々とご相談、ご説明させて貰いました。
やっぱり今はこんな感じをご希望の方が多いです。

USEDの良さとか、時間を取り込んだ感じ。

古さを感じれるような新しい家具を作るのか、
実際に古くて好みのモノを探すのか、

雰囲気だけならご自身でも十分作れちゃうかも。

粗悪な作りで、わざと粗を作った家具と、
時間を経て、良い感じにくたびれた元はちゃんとした家具。

今は「ヴィンテージ」としてそこそこ値段がつく家具も
ちょっと前までは捨てられるような家具だったり。


例えば、古材の足場板を使ったテーブル。
削ったらキレイになっちゃうからそのまま使う。

雰囲気は良いと思う。

でも、反らない? 割れない? ささくれない?
長く使える? 塗装はどうする?
土足で踏まれていた木材の上にご飯乗せるの?

オーダーで作るなら、雰囲気はクタッとさせても
家具としての品質はしっかりしたモノをお勧めしたいです。
10年、20年と使っていくうちに好みの雰囲気に近づいていくような。

もしくはUSEDでぴったりくる家具を探すのが良いかと思います。

「良いモノを長く使う」

そこは変わらないので雰囲気だけで使い難いのはお勧めできません。

 新しく作ると高いし、キレイすぎる
 中古で良いモノはそんなに数が多くない、探すの大変
 それっぽい作った粗悪品はちょっと・・・
 
というわけで、流行りなんだけど選択肢があまり多くない。
メーカーがたくさんあるわけでもないし
何が良いモノなのかもハッキリしない。
自分で良いモノを決めて、探さないといけないのでセンスと労力が必要。

そこが面白い所なんだけど、難しいです。

何となくですが、長くは流行らないような気もしますね。
そこまで定着もしてないし。

重厚な西洋家具、無機質なモダン家具、ナチュラルな北欧家具やカントリー家具、

時代によって流行は変わっていきます。
個人の好みも左右されます。
1週回って元に戻る事も。

元々僕は北欧家具もヨーロッパ、アメリカのアンティーク、和家具、最近のラステック、
何でも好きなので、何でも作ります。
とは言え、流行には勿論左右されるので今はラステック風に寄ってますね。
バブル時代のファッションは今見たら誰もがダサいと思うのと同じ。



余談ですが、
ファッションでも音楽でも何でも、『流行』がもうあまり広がらなくなってますよね?
昔のムーブメントみたいな勢いが無くて局地的に盛り上がって収束。
インターネットがそこまで普及してなかった頃は
メディアが「これが流行り!」と書きたてればそれがメインカルチャーになって
本でも音楽でも流行りのモノはめっちゃ売れる。
みんなが同じような恰好する。

それに反発してサブカルチャー、カウンターカルチャーみたいなモノが出てくるんですが
今はもうネットで調べれば情報はいくらでも出てくる。選び放題。
メディアが「これが今最先端!」と書きたてても

1人1人が「自分はコレが好きだからいいじゃん」
作り手は「分かる人に分かればいいよ」

これを「1億総サブカル化」と言います。 知らんけど。

みんながサブカル=サブカル自体が主流なので、
今は逆に「めっちゃ売れ線で媚び媚びなモノ作るぞ!」のほうがサブカルじゃないかと思う。

そういう時代なので別に何も問題は無いんだけど、
反発しないと面白いモノも出てこないのも事実。

モッズもパンクもオルタナも、ヒップホップもソウルもレゲエも
根っこは同じ。


飛躍し過ぎましたが、
 
家具も好みは人それぞれ。
自分のセンスで家具を作って、気に入ってくれた方が買ってくれる、
よりも、
1人1人に合うモノを作れる
のほうが良いよね。
そのためには何が必要?

というお話でした、が、分かり難い!


今日も椅子を張り直したり、ナラのでっかいデスク作ったり。
やってます!



 
 8otto [uprising]





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