2018/11/13

ERCOLのソファ。ヴィンテージとは。

リメイク用にERCOLのソファが入りました。
前回書いてたようにお引き取りさせて貰う前から「入るなら声掛けてください!」
とお話頂いていたお客様がいまして、
先週末に見に来て頂けて無事貰われて行くことになりました。
クッション張替、ウレタン交換、ベルト張替の修理をして後日お届け。

3Pと1P、オットマンのうち3Pとオットマンは売約済になりましたが
1Pソファは残ってます。




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ERCOL(アーコール)はイギリスの老舗メーカーです。
曲木とウィンザーチェアで有名なメーカーでファンも多い。
今でも新品が買えますがこのデザインシリーズはもうやってない。
ということでヴィンテージ家具です。

「アーコール、ソファー」で検索して貰うと分かりますが
中古品も結構な高い値段で販売されてます。

座面のベルトはさすがに張り直しているのもあるけど、クッションはそのままで、
張り替えもせずに。
確かに綺麗な生地です。同じような生地が無いから張り替えが勿体無いのも分かる。
とりあえず生地はこのままで破れたらまた張り替えるのもありやとは思う。

それにしても高いけど。

人気があるから買い付けるなら高値になる。当然売値も高くなる。
それは分かる。
直したらさらに高くなる。そうすると流石に買い手が付かない。それも分かる。

けど直さずに売るのだけはどうしても納得いかない。

これはもう何度も書いてる。
http://yanagi-woodworks.blogspot.com/2017/09/blog-post_28.html

こういうのを目の当たりにするとまた言いたくなる。

テレビで取材されたり雑誌に載ってるアンティーク?ヴィンテージショップみたいなとこ。
前に見に行ったら「英国買い付け ヴィンテージ」とか書いてる椅子。
触ってみたらグラグラ。なのにめっちゃ高い。

ガタツキくらい数千円で直せるはず。なのにそれもしない。
ヴィンテージやったらキズがあってもガタガタでも売れるんかもしれんけど、
その椅子は長くは使えない。すぐ壊れて捨てられる。

なんで直さないのか。
ガタツキ直して4万円と直さず3.5万円。 そりゃ直さない方が楽に儲かるから。
ヴィンテージだからクレームにもならない。直して壊れたらクレームになる。

ソファなんかは生地がダメになるからヴィンテージで出てくるモノ自体少ない。
張り替えると修理費が凄く高くなるし綺麗になりすぎてヴィンテージ感が出ないから売れない。

だからそのまま売る。 

直してないヴィンテージ家具が相場になると直した家具は総じて高くなるから売れない。
だから余計に直さなくなる。

・買い付けて修理すると高くなって貰い手がいないくなる
・かといって直さずに売って儲けるようなやり方はしたくない

なので僕は買い取り、買い付けはしません。
リメイクはあくまでオーダーと修理のついでなのもあるけど、
大事に使ってきた想い入れのある家具だからまた誰かに大事に使って欲しい、
というご厚意で頂いたモノを直して出しています。
だから直さずに売る事はありません。修理して、修理にかかる費用が売値です。


1Pソファ 張り替え費込みで¥100,000程度で出せます。
張り替え無しでは出しません。早いモノ勝ちなので気になる方はお早めに。



新潮12月号 「アジサイ」を目当てに買ったら
岸政彦 「図書室」がめちゃくちゃ良くてひっくりかえった。
今年一番良かったかもしれん。。

そして先月の「いかれころ」に続いてこちらも舞台は大阪。
目新しくもないし過激でも難しくもないけど響く。
純文学の良いところがつまった良作。













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