2014/12/13

第152回 芥川賞候補作予想

12月も半ば。

2014年の下半期もそろそろ終わり。

6月と12月恒例の 『第152回芥川賞 候補作予想』

下半期の文芸誌を引っ張り出して、朝からペラペラやっております。



























相変わらず「すばる」は嫌いだから買ってない。

さくさく行きます!

取りそうな所から。

小野正嗣は
 「お見舞い」 文藝 秋号
 「九年前の祈り」 群像9月号
おそらく下が候補入りするはず。

山下澄人
 「アートマン」 文學界8月号
 「ルンタ」 群像7月号
これは難しいけどルンタは芥川賞にはちょっと長い、220枚。
でもたぶん下。

ここからが難しい。
とりあえず可能性高そうなのをピックアップしてある程度絞ると、

「断貪サロン」      谷川直子 文藝秋号
「股間の大転換」    木下古栗 文學界11月号
「じゃあぼ」        鈴木善徳 文學界12月号
「惑星」          上田岳弘 新潮8月号
「指の骨」         高橋弘希 新潮11月号(新人賞)
「影姫」          高尾長良 新潮12月号
「蜥蜴」          谷崎由依 新潮12月号
「泥棒」          滝口悠生 群像11月号

このへん。

新人賞だけど選評でべた褒めの「指の骨」は入りそう。戦争文学。

「影姫」はちょっと異質。
「惑星」はSF要素が入ったちょっと変わった書き方。
このへんが候補に入るか入らないか、が難しい。
難しい事だったり新しい事やってるんだけど読みやすくはないし、
面白いかというか面白さのベクトルが違うヤツ。
つまり候補に入りやすいやつ。

真正面から読みやすい文学を書いてるのは「蜥蜴」「泥棒」あたり。

何となくだけど「指の骨」が入れば「影姫」は入らない気がする。逆もしかり。

というわけで、

小野正嗣 「九年前の祈り」 群像9月号
山下澄人 「ルンタ」      群像7月号
上田岳弘 「惑星」       新潮8月号
高橋弘希 「指の骨」     新潮11月号
谷崎由依 「蜥蜴」       新潮12月号

これでいこうと思ったら文學界から候補がない。
新潮から3つはまずないだろうから、、山下を文學界の方に変えたいけど、
「ルンタ」は受賞本命な気がするから変えれない。

ここ30年くらい候補者が男性、女性、どちらかだけに偏ったことはないので
女性を入れたい。
ってなると「指の骨」を外して「影姫」を入れて、
文學界がないんだな。「ヌエのいた家」を入れたいけど小谷野さんの経歴的に新人じゃないし。
というわけで数当てに行く方向で「指の骨」も入れよう。どっちかは当たるし。

第152回 芥川賞候補作予想は↓で!

小野正嗣 「九年前の祈り」   群像9月号
山下澄人 「ルンタ」        群像7月号
上田岳弘 「惑星」         新潮8月号
高尾長良 「影姫」         新潮12月号
高橋弘希 「指の骨」       新潮11月号


「九年前の祈り」or「ルンタ」 どちらかが受賞します。
予想はまた候補作が発表された後で。

好きだったのは「泥棒」と「股間の大転換」
それ以外だと↓が好きだった。
 
小谷野敦 「ヌエのいた家」
小林信彦 「つなわたり」


だいたい例年2個くらいしか当たらないけど、今回はどうなるか。
候補が出たらまた読み直します。



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